新刊・旧刊をふくめた、まんがレビューblog。 その他、まんがに関すること。 
 
 

永野のりこ「電波オデッセイ」は、思春期の光と影を正面から描いた、祈りの物語。

【あらすじ】
自宅に引きこもり、消えてしまいたいと願う少女・原純子
あるとき原さんは夢の中で“オデッセイ”と名乗る男と出会う。
オデッセイ”は彼女に告げる。
キミは地球にやってきた“観光客”なんだ、と…。


電波オデッセイ01
永野のりこ「電波オデッセイ」(1)(復刊ドットコム)

ビザはたったの1年間
原さんは、地球にやってきた旅行者なのだと“オデッセイ”はいう。
電波オデッセイ02
いずれは地球から帰る“パッセンジャー”(乗客)。
持って帰れる“おみやげ”は“心ひとつぶん”だけ。
せっかくなので、原さんは素敵な“おみやげ”を探しはじめる…。

人が変わったように。
ほがらかになった原さんは、2ヶ月ぶりに学校にあらわれる。
電波オデッセイ03
そして、破天荒な行動で周囲の人々を巻きこんでいく…!!

ライ麦畑で子供がガケから落っこちないように見張る人”のように。
学級委員で幼なじみの北森くんは、原さんを陰から見守って。
やがては彼女に生きる意味をきづかせていく…。
電波オデッセイ04

大人になって通りすぎてみたら。
存在を消したくなるほど深刻な悩みじゃないかもしれない。
けど物語に登場するのは中学生
多感で傷つきやすく。
反面、残酷な…。
思春期の少年少女たちなのだ。


容姿にコンプレックスを抱く丘本さん。
電波オデッセイ05

字が下手なことと。
病弱で勉強が遅れてた過去に苦しむ野川さん。
電波オデッセイ06
悩んで、くるしんで。
こころからを流してる。

だけど、破壊的に自由になった原さんや北森くんと関わることで。
やがては前を見つめていく。

だれもが経験したあのころ”の生々しい痛みこころの影。
それを、正面から描いた物語なんだ。
学校のすみの冷たい陰に
きみが消えてゆく速度よりはやく
届くなにかになれたなら

世界の縁で奈落の闇を
のぞいて立ってるきみの手を
掴めるものになれたなら
裏表紙に書かれた詩のような文章が。
この物語がなんなのか、を表している。

これは祈りだ。
苦しんでいるキミを助けたいという、祈りなんだ。

いま苦しみのただ中にいるキミ。
かつて苦しんだ経験のあるキミ。
すべての人々に贈る、祈りの物語。
まぎれもない傑作である。


電波オデッセイ(1) (fukkan.com)
永野のりこ
復刊ドットコム
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