新刊・旧刊をふくめた、まんがレビューblog。 その他、まんがに関すること。 
 
 

「まんが人 blog」おすすめまんが2008!!

2008年もあとわずか。
今年発売されたまんがを振り返って、特におすすめの10タイトル(+α)を挙げたいと思います。

「このマンガがすごい!」「このマンガを読め!」 などでは順位をつけていますが、「まんが人 blog」では順位なしで。
順位つけるの難しいんで。w
(みんなどうやって順位つけてるんだろう…)

選考基準は、ボクが「面白いな」「オススメしたいな」と思える作品
かつ、2008年に第1巻が発売された作品です。(または全1巻の作品)

理由は、なるべく新しい作品を紹介したいので。
上記の基準がないと、毎年同じタイトルをオススメすることにもなりそうですし…。


ということで、はじめます。
「まんが人 blog」おすすめまんが2008!!


羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社)
 

心に深い孤独をかかえた17歳の棋士・
彼の心は、一歩間違えると闇へと踏み出しそうなほど微妙なバランス状態だった。
だが、あかりひなたモモの3姉妹と出会うことで少しずつ変わっていく…。

「ハチミツとクローバー」の作者が“将棋もの”!?
一瞬とまどいましたが、しっかり“青年まんが”していて驚きです。
零の心に巣くう深い“闇”の部分と、3姉妹の明るくあたたかな暮らしのコントラストがまぶしくて、せつないです。
文句なくおすすめです。
(2巻 まで発売中)


こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社)


戦時中の広島。
絵を描くのが好きな浦野すずを主人公に、呉での暮らしを描いた作品。

戦時中の話というと殺伐とした感じを想像するが、「この世界の片隅に」では日々の生活が中心に描かれていて、悲壮感はない
ただ染みいるように、日常にとけ込んで“戦争”があるだけなのだ。

のどかな庶民の暮らしと、戦争の“匂い”。
不吉な“予感”を感じながらも、明るく描かれる戦時中の生活風景が非常に興味深い。
原爆の事実を知るだけに、続きが気になる作品です。
(中巻 まで発売中)


末次由紀「ちはやふる」(講談社)

千早のクラスの転校生・綿谷新…無口な彼の特技は“競技かるた”。
彼を通じて“競技かるた”の面白さを知った千早は、幼なじみの太一とともに“競技かるた”の世界にのめり込んでゆく…!!

無口ながらも芯が強い
まっすぐな性格の千早
負けず嫌いの努力家、太一

すごく個性的なこの3人が、チームで闘う場面がすごく好きです。
かるたがつなぐ3人のと、情熱と。
思わず引きこまれて、ドキドキしながら見守ってしまいました。
これはアツいです、マジで。
(2巻3巻 発売中)


村上かつら「ラッキー」(小学館)


父親とふたり暮らしをしていた祐太は、ある日、押し入れにあった“犬ロボット”を発見する。
名前は“ラッキー”。
母親がまだ生きていたころに飼っていたラッキー
“飼い主を模倣する”というラッキーの機能のなかには、亡き母親の思い出が生きていた…。

小学5年になった祐太のもとに届いた、亡き母からの“思い”
とにかく、涙なくして読めない作品です。
とくにペットが好きなキミには超おすすめです。


木村紺「からん」(講談社)

からん 1 (1) (アフタヌーンKC)

柔道初段で中学時代も活躍した高瀬雅は、高校の入学式で気になるコと出会う。
九条京…地味で密かに可愛い彼女を柔道部に誘うだったが…!?
京都の名門女子高校を舞台にした、“ガール ミーツ ガール”な柔道まんがである。

紹介記事→木村紺「からん」は“ガール ミーツ ガール”の物語

「神戸在住」 のころから変わらない、細かな人物描写
性格から行動原理まで、すごく人物が“立体的”で生きてる感じがするんですよね。

雑誌では驚きの展開になっているんですが、さすがにネタバレすぎて書けません。
柔道ものとしてのアツさはもちろん、人間ドラマとしても惹かれる佳作
もんすげー好きです。w


野村宗弘「とろける鉄工所」(講談社)


広島の小さな鉄工所を舞台にした、溶接工の世界を描いた作品。

紹介記事→野村宗弘「とろける鉄工所」で、とろける溶接の世界を堪能せよ!

「イブニング」掲載時からけっこう好きだったんですが、コミックスが発売されるや、あちこちから絶賛の声が上がってビビリました。w
地味な作品ですが、やっぱりちゃんと見ている人がいるんですね。

このまんがを読んでから、町で溶接作業をしてたら「じ~~っ」と見ちゃいます
遠くから見ててもすげー目がチカチカするので、作業している人はいかばかりでしょう。
目玉が焼けるというのもわかります。w
職人さんはスゴイです、頭が下がります。


施川ユウキ「12月生まれの少年」(竹書房)


読書好きの空想少年・くんの、ちょっとかわった毎日を描いた4コマまんが作品。

紹介記事→施川ユウキ「12月生まれの少年」でよみがえる、少年のころ見た世界

子供のころに持っていた“感性”って、常識にとらわれない分、すごく自由で面白いと思う。
子供の描く絵ってホントに無茶苦茶で楽しいよね。
でも知識を得たり、経験を積むうちに“固定観念”にとらわれて、自由さを失っちゃうことが多いんですよ。

そんな“子供のころの感性”が作品として読める作品
これはホントに面白いです!!
読んでると“子供のころの感覚”がよみがえってくる感じ。
すごく懐かしい気持ちが残りました。

心にうるおいと柔軟性が欠けてるかな!? と思う人は読んでみるとイイと思う。
すっごく自由になれますよ、きっと。


辻田りり子「笑うかのこ様」(白泉社)

笑うかのこ様 1 (1) (花とゆめCOMICS)

どこのグループにも属さず、単独行動をとる女子・苗床かのこは“完全なる傍観者”として、クラスメイトの行動を観察していた。
愛憎劇や思春期の自意識過剰…クラスメイトの観察を記録したノートをみながら、ほくそ笑むかのこだったが…!?

紹介記事→辻田りり子「笑うかのこ様」がつむぐ、“完全なる傍観者”の物語

上から目線でクラスメイトを分析してバッサバッサと斬りまくるかのこ節は、“ピーコのファッションチェック”も真っ青の痛快さ。
だけど“傍観者”でいるのは、ホントは淋しいこと…。
ソコがちゃんと描けているのが、この作品のいいところです。

“お話”としてしっかり読ませる作品を描ける新人さんとして、期待しています。
公式ブログによると、2巻が2月5日に発売とのこと。
こいつぁ楽しみですね!!

辻田りり子のああでこうでそう(辻田りり子ブログ)


とよ田みのる「FLIP FLAP」(講談社)

FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)
FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)
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とよ田 みのる
講談社

「普通」な生き方をしていた深町くんは、高校最後の日、変化を求めて片思いだった山田さんに告白する。
だが、付き合う条件として提示されたのは「ピンボールでハイスコアを出すこと」だった!!

紹介記事→とよ田みのる「FLIP-FLAP」が教えてくれた、“本気”のかっこよさ

シューティングでもRPGでもそうだけど、雑音が聞こえないほど集中している時間って、すごく幸福な時間だと思う。
そこにあるのは自分とゲームのみで、心配ごとも、嫌なこともそこにはない…。
日常生活では、そんな集中することってなかなかないんですよね。

いまは仕事が忙しくてゲームに熱中する時間がないけど、読むとゲームに熱中していた“あのころ”を思い出します
世界にボクとゲームしかない…そんな“幸福な時間”をまたいつか体験してみたいものです。


ヒガアロハ「しろくまカフェ」(小学館)


カフェのマスター・しろくま君が繰り出すダジャレのトボケた味わい。
そして常連客であるパンダ君の絶妙なかけあいが楽しいギャグまんが

ペンギン君やグリズリー君など、いろんな動物が登場してカワイイんだけど、それだけじゃない。
少ない線でありながら、動物の特徴をしっかりとらえている“描写力”がスゴイ

中央から左右に分かれるグリズリーの毛並み、頭の形が正確に描かれてる、とクマ好きの知人も絶賛!!
その方によると、同じクマでもパンダはアゴが発達しているから下ぶくれのシルエットになるんだけど、しろくまとかグリズリーは違うんだそうです。
同じクマでも、ちゃんと意識を持って的確に描きわけていることに感心してました。

しかも、リアルなんだけど、カワイイんですよ。
リアルっぽさと可愛さが両立するのって、実はムズカシイことだと思うのですよ。
あまりメジャーな作品じゃないんですが、クマ好きの方はぜひ、読んでいただきたい作品です。



(次点)
上の10タイトルには惜しくも入らなかった“おすすめ作品”です。


釣巻和「くおんの森」(徳間書店)紹介記事

今井哲也「ハックス!」(講談社)紹介記事

松田奈緒子「少女漫画」(集英社)
“少女まんが”を心の支えとして生きる女性たちを描いた感動オムニバス。名作まんが好きには特におすすめ。

Boichi「HOTEL」(講談社)
紹介記事

佐原ミズ/孔枝泳「私たちの幸せな時間」(新潮社) 紹介記事

谷川史子「おひとり様物語」(講談社) 紹介記事

宇佐悠一郎「放課後ウインド・オーケストラ」(集英社) 紹介記事

井上智徳「COPPELION」(講談社) 紹介記事

島袋光年「トリコ」(集英社)
 
片山ユキヲ「空色動画」(講談社)
今井哲也「ハックス!」とともに紹介されることが多い、アニメを作ることを扱った作品。あわせて読むとイイ感じです。

竹本真「サンスパ」(講談社)
紹介記事

神尾葉子「まつりスペシャル」(集英社) 紹介記事

渡辺航「弱虫ペダル」(秋田書店) 紹介記事


次点も含めて、合計23作品が2008年のおすすめ作品です。
機会があれば、ぜひお手にとって読んでいただきたい作品ばかりです。
もしそれが、あなたのかけがえのない一冊になれば、ボクとしては最大の幸福です。

2009年も地味ながらコツコツと、よいまんが作品を紹介したいと思っています。
来年もよろしくお願いいたします。
   02:00 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

石黒正数「それでも町は廻っている」原画展行ってきました。

有隣堂横浜西口コミック王国に行ったら、石黒正数「それでも町は廻っている」原画展やってました。

「それでも町は廻っている」原画展(有隣堂 横浜西口コミック王国)

しかも5巻の購入者には、描きおろしのポストカードをプレゼント!!

『それでも町は廻っている 第5巻』発売記念「有隣堂限定描き下ろしポストカード」プレゼントフェア

それ町01
・描きおろしポストカード(背景は発売中の「ヤングキングOURS」1月号 です)


横浜西口コミック王国以外の店舗でもやってるみたいですね。
上のポストカードフェアのリンクでは“複製原画展”になってるんですが、横浜西口コミック王国では“原画展”だったような…アレ!?
…ということで、電話で問い合わせました。ww

横浜西口コミック王国とヨドバシAKIBA店のみ“原画展”

で、他店舗は“複製原画展”とのこと。
(「ネットのページ、直しておきます」とおっしゃってましたww)


さっそく直ってました。(12/28 追記)


で、原画展ですが。
5巻収録の41話「大嵐の夜に」が展示されてました。
歩鳥が犬、紺先輩がきゅうすの影絵をしているページが印象的でした。

やっぱり原画はいいですねー!!

原画って、作家さんが原稿に向かってこめた“思い”がそこはかとなく感じられるんですよね。
「それ町」の原画は、その作品世界と一緒で“作者の意志でしっかり創られてるな”と。
すごく細かい部分までゆきとどいていて…これは作品にこめた“愛”なんでしょうね!!

残念ながらサイン本が買える抽選はありませんでしたが、充分に堪能できました。
さて、こたつで5巻でも読みましょうかね。
今日は寒いです…ブルブル。



1/17追記
複製原画じゃなくて“原画”を展示しているもう一店、有隣堂ヨドバシAKIBA店に行ってきました!!
5巻収録の「蘇る脳細胞」(P51)の原画が展示されていました。
P52の上のコマ、ゲーム内の字幕に関して“見づらくてもいいから白ヌキの文字で”と指定されていました。
セリフ(や文字)にこだわっている石黒先生らしいですねー。

石黒先生へのメッセージノートがあったので、ひとこと書いておきました。
歩鳥ちゃんを描いた人もいて、なんだかなごみました
原画展に行ったときは、ぜひひと言、書くことをおすすめします。
楽しいですよー。


それ町02
   18:31 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

【お知らせ】 Web拍手へのお返事を設置しました

いつも【まんが人 blog】を読んでいただき、ありがとうございます。
【Web拍手への返事】プロフィール欄に設置したことをお知らせします。

今年の7月より始めた【まんが人 blog】ですが、たまにWeb拍手をいただけるようになりました。
そして、ときには拍手コメントまで…!!

正直、嬉しくて小躍りする気分でした。
が、返事の仕方がわからない(汗)。

拍手コメント部分にお返事を書いていたのですが、もう一度拍手ボタンを押さないとコメントが読めない
そして拍手コメントをいただいた記事は、記事の数が増えるとだんだん埋没していく…。


…このままじゃイカン!!

と思い、記事として【Web拍手への返事】を作ることにしました。
拍手コメントをいただいたら、そこにお返事を書いていこうと思います。

“管理人にだけメッセージを送る”にチェックをいれた拍手コメントに関しては、“匿名希望”さんとしてお返事いたします。
その他の方は、基本的に名前を書いてお返事します
名前を伏せたいかたは、
“管理人にだけメッセージを送る”にチェックをお願いします。

今後も試行錯誤がつづくと思いますが、生あたたかく見守っていただけると幸いです。
これからも、【まんが人 blog】をよろしくお願いいたします。
   21:21 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

三島衛里子「高校球児ザワさん」で、女のコ球児の生態を観察せよ。

「スピリッツ」新装刊の記事で“応援している”とプッシュした、三島衛里子「高校球児ザワさん」
コミックス発売のときにはガッツリ紹介してやるぜ!! と手ぐすねひいて(死語)ましたが…。
先を越されてしまいました。

フェチすぎる野球マンガ『ザワさん』に夢中(エキサイトニュース)

女子のプロ野球選手が登場するという美味しいタイミングでもあったんですが、なんかガックリしてて更新できず。

史上初女性プロ野球選手は16歳女子高生!(SANSPO.com)

引用

目標に、水島新司さん(69)の漫画「野球狂の詩(うた)」の主人公で、女性プロ野球投手の水原勇気をあげる吉田さんは「公式戦で男子から三振を取る」と宣言。

引用おわり

吉田えりさん、TVで観ました。
本当に「野球狂の詩」 読んでました!! スゲエ!!
まんがを読んで“女のコでもできる!”と思って頑張った結果なんでしょうね。
まんがのチカラを感じました!

…という感想も、もっと早く書きたかったんですが…ガックリしたせいで完全に旬を逃してしまいました。
でもボクが「高校球児ザワさん」を好きなことには変わりねぇ!! ってことで取りあげることにしました。


【あらすじ的なもの】
都澤理紗。通称“ザワさん”。
日践学院野球部、ただ1人の女子部員。
マネージャーではなく、野球部員としての“ザワさんの日常”が淡々と描かれる作品である。

【カット】
高校球児ザワさん01
・三島衛里子「高校球児ザワさん」(第9話 東京都 会社員 28歳女)


「高校球児ザワさん」が面白いのは、徹底的に“ザワさん”を第三者の目
で見つめていること。
公式戦に出られない女子が野球をしている…と聞くと、ボクらはどうしても「物語」をそこに見てしまう。
「大好きな野球をしたいから、公式戦に出られなくても野球部に入った」なんて“情熱”とか、“健気さ”とか。
はたまた「男の中に女ひとりでモテモテじゃん?」とか「部員たちの夜のオカズになってるんじゃない?」てな下世話な妄想まで。

でも、ザワさんは違う

ボクらが勝手に想像する物語の土俵に、彼女はあがってこない。
いつも真剣に野球のことを考え、練習にのぞむ“球児”としての姿が見えるだけなのだ。

【カット】
高校球児ザワさん02

ボクらが“ザワさん”を目撃したら、同じようなことを考えると思う。
だけどザワさんの本当の姿は↓コレなんだ。

高校球児ザワさん03
・三島衛里子「高校球児ザワさん」(第2話 バッティングセンター)

あたかも観察するように描かれる“ザワさん”は、ボクらの安直な物語の手から軽々とすり抜け、ひとりの球児としてそこに現れる。
“真剣な美しさ”を纏って——。


…なんてカッコよく書いてしまいましたが。

野球用のアンダーパンツを家から履いてきて、着替えの普通のパンツを忘れちゃったり。
腹筋が6つに割れていたり、ワキの処理が甘かったり
ちょっとヌケてるザワさんも魅力的だったりします。

そして、エキサイトニュースが書くように“フェチ的な”楽しみも。

個人的に好きなのは、セーラー服の下にアンダーシャツを着てきたザワさんの“着替え”シーン。
クローズアップの画面で細部を描き出す、着替えシーンのナマナマしさに注目。

【カット】
高校球児ザワさん04
・三島衛里子「高校球児ザワさん」(第10話 アンダーシャツ)

なんかこう…“生つばゴックン”な感じ。

でもザワさんは、こういう下世話な妄想にはつかまらないんだけどな!!(言い訳にしか聞こえないww)


…というわけで、「高校球児ザワさん」の紹介でした。
真剣な美しさと、香るエロス。
そのへんを心にとめて、月曜発売の「スピリッツ」を読んでみてください。
ではまた、単行本発売のおりに。w
発売されましたー!
記事書きましたので、こちらもどうぞ。
(5/1追記)

三島衛里子「高校球児ザワさん」は、女のコ球児の生態観察まんがである!

   13:31 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

「月刊ヤングキング」2月号は、大井昌和「おくさん」に注目!!

今月の「月刊ヤングキング」には、たかみち「ゆるゆる」は載っていません
しかし諸君に朗報が。

月刊ヤングキング0902_1

毎号連載キターー!!

これで「ゆるゆる」の世界にどんどん奥行きがでてくるといいなぁ。
楽しみになってきたZE!


今月のピンナップカレンダーは武若丸先生。
月刊ヤングキング0902_5
・ピンナップカレンダー

「紅蓮紀」 で有名な武若丸先生ですが、ピンナップも百合な雰囲気
落ち着いた色のなかに華やかさもあって。
しとやかななかにもエロチシズムを感じます。


そして2月号の目玉は…
大井昌和「おくさん」!!
月刊ヤングキング0902_3
・大井昌和「おくさん」

新連載ですよ、奥さん!!
…つか、胸でけぇ!!ww

胸が大きくて、天然で。
可愛らしい奥さんが新しい町に引っ越してきて…。
ご挨拶に行った、となりの家の子供たちと触れあったりする様子がメチャ楽しい!!

32歳ってことですが…イイッスね、奥さん!!
奥さんが胸を“ぶるんぶるん”させるトコ、必見だぞ!?w

【09/10/06追記】
「おくさん」コミックス第1巻のレビュー書きました!
大井昌和「おくさん」はバスト107cmの天然“おくさん”の楽しい毎日を描いた物語


そして30代女性といえばこの作品。
月刊ヤングキング0902_4
・甘詰留太「恋は三十路を過ぎてから」

連載第2回となる今回は、さくらの初体験の相手に山田が嫉妬して…という感じのお話。
みどころは、さくらの“三十路セーラー服”!!
エロいではないですか、奥さん!(←違うw)

あえて“コスプレ”とは言うまい…!!
…しかし、そのあと“プレイ”してるから結果的に“コスプレ”なんか!?w

ま、どうでもいいかw


次回のピンナップカレンダーは、東冬先生。
月刊ヤングキング0902_2
comic リュウ」に作品を発表している方ですね。
“サイキケイタ”名ではエロ系の作品も。
やっぱり「月刊ヤングキング」はこうくるか!
…イイじゃないか!!

来月も期待しているぜ!!w
   18:05 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

孔枝泳/佐原ミズ「私たちの幸せな時間」は心と心が紡ぐ切なくも美しい物語

自殺未遂をくりかえす女と、死刑囚の男。
生きることから遠くにある2人が出会い、生まれた思いとは――。

――生きたい。

切実な思いが胸をつく物語である。

【あらすじ】
元ピアニストの財閥令嬢でありながら、母との確執で自殺未遂をくりかえす樹里
教誨師をする叔母のすすめで、精神科のカウンセリング代わりに死刑囚であると会うことになる。

3人の命を奪い死刑囚となった
彼は樹里に、不幸な生い立ちにより荒れ果てた、むきだしの悪意をぶつけてくる。
だが樹里は、そんな彼の心に自分と似た暗い闇を感じていた。
立場はちがっても、傷つき、闇をかかえた心は同じ。
やがて2人は心を通わせはじめる。
そして樹里は、彼に自分がピアニストを辞めた本当の理由を話す…。

【カット】
私たちの幸せな時間01
孔枝泳/佐原ミズ「私たちの幸せな時間」(新潮社)


生きられない人間と、生きたくない人間
命に背を向けた2人だったが、言葉を交わし、心を触れあううちに考えが変わっていく。

死を待つだけの人間と、生を望まぬ人間
命に背を向けた2人だからこそ、率直に心の痛みを吐き出すことができた。


木曜午前10時――。

面会時間という名の、孤独で傷つけられた2つの魂が出会う「幸せな時間」。
自分ではない“あなた”という存在により、赦し、赦され。
過酷な運命に刃向かうための、少しの希望を得ることができた。

しかし、それはむしろ新たな苦しみを生んだ。
佑は死刑囚…いつその命を絶たれるかわからない存在なのだ。
「生きたい」という希望は、皮肉にも「死」という別れを意識することでもあったのだ――。


いつ訪れるかわからない、別れの時まで。
時間を慈しむかのように、ふたりのやり取りは続く。
だが、唐突に終わりの時がやってくる。

佑も樹里も、はじめは“死”を望んでさえいた。
お互いの存在を支えに、初めて“”の尊さに気づき、心から望んだとき。
”という別れがやってきた。


繊細なふたりの感情の糸で織りあげた、切なくも美しい物語
極限の状態で出会ったふたりが、心と心の触れあいをする…奇跡のような物語に、熱いものがこみあげた。

佐原ミズの繊細なタッチが光る佳作
機会があれば、ぜひ読んでいただきたい作品です。




【おまけ】
原作の小説は、韓国の作家さんが描いた物語。
原作は読んでいないのですが、まんが版では登場人物は日本名でしたし、まったく違和感なく読めました。
小説版もちょっと気になるところですね。


私たちの幸せな時間
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韓国では映画にもなっていたようです。
かなり有名な作品だったんですね…。
(そういえば劇場で予告編を見たような気も)


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   23:12 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

瓦屋根/将吉「秋葉少年」は、二次元と三次元をむすぶ物語

秋葉原。
趣味のお店が所せましとならぶ街。
夢のような“物語”の街
フィクションとノンフィクションのあいだ二次元と三次元のあいだに立ち上がった物語が本作である。

【あらすじ】
いつものように遊びに来た秋葉原で、はオタク狩りの被害にあってしまう。
いきつけのメイド喫茶でメイドのありやちゃんの優しい笑顔を見るうちに、の心には復讐の炎が燃え上がる…!!
武器屋で武器を仕入れ、武装したは“オタク狩り狩り”として復讐を決行する!!

…という「きよしメモ」ほか、オタク嫌いの少年の周りで謎の“二次元化現象”が起きる「秋葉原チケットセンター」、タイム誌の秋葉原特集ページでひと目惚れした女のコのサイトを勝手に作りはじめる「タイム誌の女の子」の3作が収録された作品集。

【カット】
秋葉少年01
将吉/瓦屋根「秋葉少年」(講談社)


二次元のキャラと、それを愛する三次元の人間たち。
それらが混在する秋葉原は“2.5次元に存在すると、原作者はいう。

その言葉通り、収録の3作品すべてに共通して「二次元と三次元のはざまの世界」が描かれている。

二次元のキャラは物語世界の住人であり、それを愛するオタクたちは現実世界の住人
次元のちがう住人たちが同居する秋葉原は、フィクション(物語)とノンフィクション(現実)が同居する街である、ともいえないだろうか。


秋葉原という街において、みずから“復讐の物語”に身を投じる清を描いた「きよしメモ」。
オタク嫌いの少年の周りで起きる「二次元化現象」が、少年を“物語の世界”へ引き寄せる「秋葉原チケットセンター」。
雑誌でひと目惚れした少女をHP上に“架空の物語”として創り出す「タイム誌の女の子」。


一年中、文化祭前みたいな特異な街・秋葉原を舞台に描き出される、二次元と三次元、フィクションとノンフィクションの境界が“融解”したような物語
メイドさんが、女のコがフィクションとノンフィクションのあいだを軽やかにはね回るようなストーリーには思わず引きこまれた。

思えば「メイドさん」というファンタジーな存在が現実に存在すること自体、すごくトクベツなことなのかもしれない…なんて感じました。

絵の美麗さ(とくにメイドさん…!!)もさることながら、しっかりと地に足をつけた語り口は読みごたえアリ。
そして、意外なオチには楽しませてもらいました。

こんど秋葉原に行くとき、ちょっと視点が変わりそうな(?)作品です。
オススメ。

秋葉少年 (マガジンZコミックス)
瓦屋根 将吉
講談社


ちなみに原作の小説版は読んでないんですが、十分に楽しめましたよ。

秋葉少年
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今井哲也「ハックス!」が描く、情熱系“アニメの作りかた”

楽しいもの、カッコイイもの、綺麗なもの。
「素晴らしいもの」と出会ったとき、ボクらはドキドキするし感動もする。

でもキミは「やってみたい!」と思ったことはあるだろうか。

この作品は、そんな「やってみたい」に向かって突きすすむ女のコの物語だ。


【あらすじ】
高校に入ったばかりの阿佐実みよしは、新入生歓迎会で流れた1本のアニメに魅了される。
そのアニメは、10年以上も前に同じ学校の先輩が作ったものだという。
ワクワクして、ドキドキして…うずうずして。
いてもたってもいられず、みよしはアニメーション研究部を訪ねるが、部はほぼ休止状態であった。

しかし、みよしの熱意が次第に周りを動かしてゆく。
同じ1年の児島、部の先輩とともに、ついにアニメを作り上げる…!!

【カット】
ハックス01
今井哲也「ハックス!」(1)(講談社)


いまでこそ、デジカメやパソコンなど便利な機材があるが、昔はフィルム(8ミリ)で撮影するしかなかった
作画はいうにおよばず、撮影、現像、編集など…想像を超える苦労があったはず。
みよしたちを魅了した「アニメ」は、そんな時代に創られたのだ。
ただ、ただ情熱をもって…。

みよしは言う。
「きのう、あのすごいアニメ観て“すごい”ってなったじゃないですか。それで今度は私がそのアニメ観て、アニメ作って。そういうのってすごいと思うんですよ」

”が伝播する。

何年も前、高校生たちが熱い思いでフィルムに焼きつけた「動き」。
それが時を越えて、今の高校生の「」にとどいたのだ。
ワクワクが、ドキドキが、うずうずが…伝わっていく。

なんだかとっても素敵じゃないか?


先輩たちの“思い”を受けとった、いまの高校生たちが、熱く、楽しくアニメを作っていく物語。
「熱中するのって、いいなぁ」と素直に思える作品です。






実はボクも高校時代、先輩が作ったコマ撮りの人形アニメ(もちろん8ミリ)を観て感動した覚えがあります。
なんでも県で賞をもらったほどの作品で、スケール感や迫力にグイグイ引きこまれました。
2、30分の作品だと思いますが、あれは傑作だったなぁ。
でもボクは、部に入ろうなんてまったく思いませんでした。
みよしとの差は、ここか…。ww
   21:44 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

釣巻和「くおんの森」は、“本”の世界を描く極上ファンタジー

厳粛さを感じる図書館の静けさ
買ったばかりの本の香り
本を開くときのワクワク感

本にまつわるさまざまな事象がイマジネーション豊かに
描かれた作品。
「本」が好きな人の世界が、ここにはある。


【あらすじ】
本好きが暮らす町・栞ヶ浜に引っ越してきた16歳の魚住遊紙は、初めての町を散策するうちに、森へと迷いこんでしまう。
そこは「くおんの森」という、ありとあらゆる本が集まり、眠っている森だった…!!

遊紙はそこで、森を守る少女・モリと出会う。
そして、“本と人との中間の世界”を体験することになる——。

【カット】
くおんの森01
釣巻和「くおんの森」(1)(徳間書店)


本とは、文字という形で人間の記憶を書き留めた、人間の“思い”の集積である。

思い出してみよう。
子供のころ、ワクワクしながら本を開いたときのことを。
ボクらはめくるめく恋も、ハラハラドキドキの冒険も、本のなかで経験してきた。
そんな風に、しあわせな出会いをした本は思い出になっているはずだ。
ボクらの大切な記憶として…。

本につまっている書き手の“思い”
それを読むことで、心に書き留められる読み手の“思い”

心の中でつながる、書き手と読み手の“思い”。
その間に存在するのが、“くおんの森”なのだ。

本と人との間で、“思い”を守り続ける…それが「くおんの森」の役割なのかもしれない。


空を泳ぐ魚のような姿をした紙魚(「シミ」と読む。本来は紙を食べる虫)や、読んだ文字を視覚化する能力など、本にまつわるさまざまなコト・モノが、ファンタジックに描かれている。

「本」というものが潜在的にもつファンタジーがめいいっぱい体感できる物語。
紙の手触りと、においが恋しくなる物語である。

本が好きなかたに、ぜひともオススメしたい。




ちなみに、タイトルの「森」は「木」が3つでなく、「本」が3つというオリジナルの文字である。
これがこの作品のすべてを象徴するように、まさに“本づくし”の内容。
ノスタルジックな絵がまた魅力的です。


拍手コメントに返事しました。(2008/12/4)
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   22:40 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

野村宗弘「とろける鉄工所」で、とろける溶接の世界を堪能せよ!

溶接って何?
工場とかで火花がバチバチいってるアレ?
くらいの知識しかないキミも安心。(ボクもそうでしたw)
このまんがで、溶接の仕事がバッチリわかります!!


【あらすじ】
舞台は広島の小さな鉄工所。
そこで働くベテラン職人・小島さんほか、中堅で愛妻家のさん、新人で失敗ばかりの吉川くんたち溶接工の世界を描いた物語である。

【カット】
とろける鉄工所01
野村宗弘「とろける鉄工所」(1)(講談社)


溶接って簡単に言うと、金属を熱してつなぎ合せること。
つまり鉄を溶かすわけだけど、その融点は1500度を超えている
その溶けた鉄(スパッタという)が、花火のように飛び散るのだ。

スパッタは作業着に穴を開け、ときにはエリから背中に入る。
手袋の中にも、安全靴の中にも。
そして耳の中にまで・・・!!(エエッ)

アツい、アツいよ溶接工!!(いろんな意味でww)


さらに雨のなか溶接してると感電するし、日焼けするように「目玉が焼ける」こともあるというし…職人の世界はスゴイです!! w
(ほかにも、鉄粉が目に刺さるとか壮絶エピソード多数。小島さんの失明話は必見
)

手が汚いのでコンビニの店員におつりを上から落とされたり、合コンでモテる職業でもなく。
かなりタイヘンな部分が描かれているけど、不思議と悲壮感はない。
ほのぼのとしたタッチで、楽しく読めてしまうから安心してほしい。

それは、彼ら溶接工を陰で支える女性キャラが魅力的というのも理由のひとつ。

小島さんは高校生の娘とふたり暮らしなんだけど、娘がお弁当をつくってくれる(この優しさが泣ける…!)。
北さんの奥さんは、「ボロボロの作業着はかっこええ」と思ってるし、毎度の残業に不平も言わない。(しかも天然でカワイイw)

キツイ仕事の中、こういう女性の存在って心温まりますよね。(しみじみ)


ボクらの生活を見えないところで支える、縁の下の力持ち的な溶接という仕事。
その職人技と、誇り…いろんな実態がわかってとても興味深かった。
いままで何とも思わなかった鉄骨の溶接部分が気になって仕方がなくなる…そんな作品です。



   23:36 | Trackback:0 | Comment:2 | Top
 
 
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