新刊・旧刊をふくめた、まんがレビューblog。 その他、まんがに関すること。 
 
 

美内すずえ「ガラスの仮面」連載再開第5回&コミックス43巻発売!!

「別冊花とゆめ」3月号連載再開第5回、そして4年ぶりのコミックス発売!!
…これは“祭り”だっっ!!

第1回記事
第2回記事
第3回記事
第4回記事

まずは「ガラスの仮面」43巻について語ります!!

【あらすじ】
真澄の婚約を知り、落ち込んでいたマヤを励ましていた桜小路くん。
付き合っていたちゃんと別れ、マヤに告白。
マヤ桜小路くんの“いい人っぷり”にちょっとグラついて…。

そして紅天女。
試演にむけて、マヤは阿古夜の気持ちがつかめずに苦戦。
いっぽう亜弓は体操選手ばりの華麗な動きを身につけ、世間の話題を独占していた。
ライバル・亜弓との差に落ち込むマヤ
だが真澄の言葉から、紅天女を演じるヒントをつかむ…!!

【カット】
ガラスの仮面43_01
美内すずえ「ガラスの仮面」(43)(白泉社)

いやー驚いた。
後半、かなりの加筆修正がはいってますよ!!
第4回の記事で書いた、水城さんの“まっ…☆”が消えてなくなってます!!

…なんてこったい…(涙)。
スパイメガネも光らない…つか、後半の出番がなくなってる。
ガラスの仮面4-10
…目立ちすぎたんでしょうか。w
結果的にボクの記事がお宝化してしまい、複雑な気分です。


それはともかく、後半の修正部分について
こまかい修正はいろいろあるんですが、大幅に変わっているのは後半。
マヤが“一度も会ったことのない”紫のバラの送り主に心をよせている、と真澄が気づく展開の部分です。

雑誌掲載バージョンでは、桜小路が真澄に話した本音(第4回記事)に加え、水城さんの熱弁のみというストレートな運びでした。

コミックスでは、かなり変化が…!

週刊誌の記事で叩かれて落ちこんでるマヤに、紫のバラが届きます。
持ってきたのは聖さん。(雑誌掲載バージョンでは、麗とさやか)
喜ぶマヤ…そして。
マヤは聖さんに、“紫のバラの人”へのメッセージを託す
ガラスの仮面43_02
「…あなたに会いたい。歩道橋の上で、ずっと待ってます…」

ナニコレーー
!!

雑誌とぜんっぜん違う!
そして…こっちのほうがイイじゃんよ!! チクショーww


ちなみに“歩道橋の上”は、真澄がマヤを励ました場所
紫のバラの人=真澄”を知ってるよ、というメッセージも込められているんですね。

こいつぁグッとくる展開だっっ!!


この先はさすがにネタバレが過ぎるので自粛しますが、これには驚きました。
朝9時にコンビニでコミックスを買い、速攻でドトール入って読んでたので、コーヒー吹くところでした。w


雑誌掲載バージョンはいわば“デッサン”。
コミックスで完成型として、より“よい”表現を目指す…コレはいいんじゃないか!?

コミックス描きおろしだと“変更”できないぶん、“作品”としての完成度を高めるために“時間”をつかってしまう
雑誌連載→コミックス化という“二段構え”なら、エピソードの再構成や変更ができる余地がある


ボクらは続きを読みたいけど、やっぱり美内すずえ先生が納得する形での作品を読みたいわけで。
これはいい傾向じゃないですか!?

40巻が発売された1993年9月から、15年で3冊しか発売されなかったコミックス。
この調子なら、1年に1冊くらいはイケそうじゃないですか!?

とりあえず、「別冊花とゆめ」の続きが楽しみで仕方ないですわー。

ガラスの仮面 43 (43) (花とゆめCOMICS)
美内 すずえ
白泉社 (2009-01-26)
さて、1月26日に発売された「別冊花とゆめ」3月号 に掲載中の連載再開第5回です!!

【あらすじ】
マヤの稽古中、突然訪れた月影千草
マヤは現時点で精一杯の“紅天女”を演じてみせる。
まだまだ荒削りながら、マヤは芝居の中で“阿古夜”として生きてみせた。
月影先生も、まずまずの好感触であった。

そして、月影先生亜弓の稽古場に現れる…!!
マヤと比較されることに緊張する亜弓だが、自分の“阿古夜”を演じようと心を決める…!!

ガラスの仮面0903_01
とりあえず神降臨
マヤの得意技(?)ですね。

しかしあまりに神すぎて、他の役者が演技を忘れるという落とし穴が。
月影先生も“あの子の気持ちが強すぎて、他の役者が追いついていけない”と指摘。

まだまだ課題は多そうです。


ところで気になったのは、マヤと桜小路くん
ガラスの仮面0903_02
スゲー息があってますが何か。

これって雑誌だけ読んでる人には、ちょっとわからない描写かなと。
実はコミックス43巻で、ふたりの稽古風景が加筆されてるんですよね。
そこでふたりが通じあってるような“イイかけあい”が描かれて…その上での上のコマなんですね。
細かい加筆がホントにうまいです。

ガラスの仮面0903_03
月影先生もご満悦です。

ガラスの仮面0903_04
そして亜弓の演技は…!?


というところで“つづく”です。
“2月26日発売 4月号へつづく”ではなく、ただの“つづく”です

次号予告にはちゃんと載っているので、信じましょう!!ww




【情報】
すんません、今回はネタなしで。
水城さんも真澄さんも出てないんだもん。

美内すずえ先生サイン会のお知らせ(白泉社)

新宿・紀伊國屋にてサイン会が行われるようです。
先着150名…ってもう無理でしょ!!

いちおう電話してみようかしら…!?w
   23:02 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

万城目学/梶原にき「鹿男あをによし」は“いちご大福”的サプライズストーリー

“鹿”がしゃべる!?
どんだけ“イロモノ”的な話なんだろ…と思いつつ読みはじめましたが。

ハマりました。w
これは面白いまんがです!

【あらすじ】
奈良にある女子校に赴任した小川
だが、奈良という土地にも女子校にもなじめずにいた。
生徒の堀田イトになぜか嫌われ、あだ名の“神経衰弱”どおりに鬱々としていた。
そんなある日、小川鹿に話しかけられる。
いわく、「“サンカク”を手に入れろ」。
なんのことやら混乱する小川
のちに、奈良・京都・大阪…3校の女子校で行われる対抗戦における、剣道部の優勝盾が“サンカク”と呼ばれていることを知る。
小川は剣道部の顧問として、“サンカク”をとらなければならなくなるが…。

【カット】
鹿男あをによし01
万城目学/梶原にき「鹿男あをによし」(1)(幻冬舎)

TVドラマ化もされた、有名小説のまんが化…なんだけど、ドラマも小説も未見でした。
鹿がしゃべる話
”くらいしか予備知識がなかったので、「イロモノじゃなかろうか…」と身構えつつ読みはじめたんですが、これは面白い!!

目を引くのは、“鹿”から指令を受ける…という“オモシロ”展開だけど、それだけじゃない。

研究者だった小川が女子校に飛ばされた経緯や、先生同士の人間関係など、人物や舞台が丁寧に描かれていて“イロモノ臭”がまったくない
地に足がついたドラマが展開されるなか、“鹿”が語り出すという超展開
…まさに「北の国から」に出たUFO級のインパクト。w

人間ドラマのなかに、ファンタジックな展開が入っちゃう“いちご大福”的なサプライズ…そりゃもう目はクギづけですよ。

これからどんな展開になるのか予想がつかないし、堀田さんは気になるし…とにかくボクは、2巻が待ちきれないほどのめり込んでしまいました。
いやぁ、正直これは想像以上でした。

もし“イロモノじゃないの?”と思うかたがいたら、ぜひニュートラルな視点で読んでいただきたい。
予想以上にハマると思います。
オススメ。

鹿男あをによし 1 (1) (バーズコミックス)
万城目 学
幻冬舎コミックス

小説版も読んでみたいですねー。

鹿男あをによし
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万城目 学
幻冬舎
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TVドラマも評判よかったみたいですね。
気になる…うう。

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   23:48 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

都戸利津「環状白馬線 車掌の英さん」は、人と人との結びつきが美しい物語

乗った人とおなじ数の“人生”を乗せて走る“電車”
街と街をむすび、その営みはやがて人と人とを結びつけていく…。

そんな“人と人との結びつき”を見守る、ひとりの車掌の物語
です。

【あらすじ】
市内を循環する“環状白馬線”に乗っているのは、車掌の英(はなぶさ)さん
一見、ツンケンしているが職務に忠実。
彼はマジメで、ちょっとガンコなだけなのだ。
そんな彼の電車に乗ると、幸せになるという噂があって…。

【カット】
車掌の英さん01
都戸利津「環状白馬線 車掌の英さん」(白泉社)

たくさんの客が乗車する“環状白馬線”。
車掌の英さんは、明るく積極的に客にサービスする…わけじゃない。
あくまで“車掌”として、プロフェッショナルに接するのだ。
それはどんな客に対してもかわらない

英さんに恋して、彼に会うため遠まわりの電車で職場に通う女性。
だが何十回会っても、英さんは彼女の行き先を“覚えない”。
いや、覚えていても聞くのだ
「どちらまで?」
“初めてでも毎日でも、同じ「お客さん」”…英さんのポリシーであり、彼流の優しさなのだ。

結局彼女の想いはとげられなかった。
でも電車に乗りつづけたことで、街を好きになれた。
そして彼女には新たな“出会い”が…!!


英さんは迷ってる人の背中を押さないし、元気づけもしない。
ただ“車掌”として接する。
同じ電車に乗り、同じ時をすごすのは、たとえ誰であっても“お客さん”だからだ
“お客さん”に余計な口出しをするべきじゃない。
でも“見守る”べき相手なのだ。

出会いと別れは同じだけあるが、一番多いのは“出会わない”だ。

(作中より引用)

人生を“電車”で例えると、いまボクらの周りにいる家族や友人は“同じ電車に乗った”人たち。
億をこえる人々のなかで、幸運にも“出会えた”人たちだ

英さんは、幸運にも“お客さん”として出会った人たちに、いつもとかわらぬ優しさで接し“見守る”のだ。
彼の“車掌”としての本分を逸脱しない優しさは、“触媒”のように“お客さん”に変化をもたらしていく…。

それぞれに生き、結びついていく人々。
“車掌”として静かにそれを見守る、英さん。

「英さんの電車に乗ると幸せになれる」という噂も、それとは気づかせない“優しい見守り”からきているのかもしれない。

英さんの乗る“幸せ行き”電車の乗客を描いた物語。
人と人との出会いが、結びつきが美しい物語です。
車掌の英さん02

車掌の英さん00
   23:06 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

ツナミノユウ「シュメール星人」が描き出す、宇宙人の悲哀

“宇宙人”は地球より文明の進んだ星からやってくる
…と勝手に決めつけていないか?

もし、地球より遅れた星からやってきたとしたら。
なんだか哀しいことになりそうな気がするー。

そんな話です。

【あらすじ】
宇宙船に乗り、地球にやってきたシュメール星人
異星人との遭遇に地球は沸きたった。
だが、やがてシュメール星人の文明水準は地球より20年遅れている、と判明。
世の中の関心は薄れ、シュメール星人は次第に忘れられていく…。

彼らが地球に降り立って4年。
ひとりのシュメール星人が「異文明ふれあい大使」として日本にやってくる。
2年間日本で生活し、ちゃんと溶けこめたなら…シュメール星人たちは日本で暮らせるようになるというのだ。
彼の生活態度に、シュメール星人全体の運命がかかっている…!!
懸命に、誠実に生きようとするシュメール星人…だが世間の風は冷たくて…。

【カット】
シュメール星人01
ツナミノユウ「シュメール星人」(1)(集英社)

他人に迷惑をかけず、謙虚に誠実に暮らそうとするシュメール星人。
マナーを守り、ルールを守ろうとするシュメール星人。
…だがそのマジメな行動が裏目裏目に出てしまうのが、可笑しくて哀しい。

妊婦さんに席を譲ろうとして、なぜかチカンになってしまったり。
自転車のカゴに入ってたゴミを取ろうとして、逆に捨てたと疑われたり

せ、せつねぇ~。

マジメでイイヤツなだけに、悪ガキにタイヤの空気を抜かれた自転車を押して歩くシーンなんか…ちょっと泣けてきます

ストレス過多の現代社会を生きる、宇宙人の物語。
正直者の哀しさと、可笑しさと
懸命にもがく彼の生きざまを、あったかーい目で見守りたいと思う。

シュメール星人02
哀しそうにヒザを抱えるシュメール星人…ボクは大好きです。w



   00:19 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

「LO」表紙の絵師・たかみち「ゆるゆる」第4回登場!

1/19日発売の「月刊ヤングキング」3月号に、「COMIC LO」の表紙で有名な、たかみち先生の初めてのまんが作品「ゆるゆる」(第4回)が掲載中!!

「ゆるゆる」第1回の記事へ
「ゆるゆる」第2回の記事へ
「ゆるゆる」第3回の記事へ


【あらすじ的なもの】
しっかり者の片瀬幸の家に、叔父さんがやってきて。
お寿司をとったりして引き留めるんだけど、なぜか叔父さんは帰ろうとする…。

ゆるゆる0903_01
ゆるゆる0903_02
・たかみち「ゆるゆる」

忘れている諸君にあらためてお知らせしよう。
ゆるゆる0903_03
毎号連載キターーー!!

これで幸ちゃん、美咲ちゃん、春香ちゃんの3人に毎月会えるワケです!!
こいつぁめでたい!!
毎号4ページだと、結構時間がかかると思いますが…コミックス化の可能性が高まりましたね!!
このブログでも、地道に応援していきたいと思います。
毎月「ゆるゆる」が読める幸せ…このままめざせ単行本化!!


さて、先月スタートした「おくさん」の第2回も掲載!!
「おくさん」第1回の記事へ

おくさん0903
・大井昌和「おくさん」

前回の引っ越しのかたづけがまだ終わってないおくさん可愛すぎ
そして今回、最大のみどころは…おくさんの制服姿っ!!
しかも擬音は“ぱっつーんっ”ときたもんだ!!w

…ぜひとも本誌で確認していただきたい。

大井昌和先生のインタビューが読者ページに載っていました。

大井 女の人は30歳を超えたほうが、いろいろ魅力的だとずっと思っていたので。

(インタビューより引用)

ふむ~ぅ。
ボクも“いい年の重ねかた”をした30代女性は素敵だと思います。
はげしく同意です、大井先生。

ちなみに第2回も“旦那さん”は登場せず。
これは夫婦ではなく、“おくさん”の生態(?)を愉しむ作品ってことなんでしょうね。
それで正解だと思います。(グッ!!←親指をたてた音)


さて、30代女性といえば…「恋は三十路をすぎてから」

恋は三十路をすぎてから0903
・甘詰留太「恋は三十路をすぎてから」

今回はふたりで温泉に入っちゃいます。
どこまでラブラブなんすかっ!!w
見ていて恥ずかしくなるくらいのアツアツっぷり(死語)がたまりません

こ、これが30代女性の魅力ってやつなのか…。
グッ!!(←親指をたてた音)


今回のピンナップカレンダーは、東冬先生。

東冬01
・ピンナップカレンダー

色づかいが綺麗ですねー。
あとぱんつも素敵です(本誌で確認のことw)。

ちなみに次回のピンナップカレンダーは、おりもとみまな先生。
「メイドいんジャパン」 の人ですね…いい絵が期待できそうですw
けんろー工房HP(公式HP)


次号は新連載×2本と読み切り1本掲載
混沌とした印象の「月刊ヤングキング」ですが、少しずつ意志をもって変革が起きている感じ。

来月も楽しみですね…!!
   23:26 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

谷川史子「手紙」はぬくもりと愛情が伝わる物語

最近、手紙を書きましたか?
ちなみにボクは10年以上、書いていません…。

【あらすじ】
ルームメイトに恋人ができて、部屋を出て行くことになった素子
女子大生のひとり暮らし…心配性の母には絶対に秘密。
ひとり暮らしをはじめた素子は、ある日、郵便受けに手紙をみつける。
「母より」の文字を見て封を開けたが…それは、前の住人(男性)あてに届いた手紙だった。
酒に酔っていた素子は、たわむれで息子になりすまし返事をしたためる。
すると、ふたたび手紙が届き…。
一風変わった“文通”がはじまるのだが…。

表題作「手紙」ほか3編を収録した、短編集。


【カット】
手紙01
谷川史子「手紙」(集英社)


素子の母は、すごく心配性
引っ越しはすんだか、ごはんは食べたか…いちいち携帯に電話がかかってくる。
…正直、うざったい。w

でも、やっぱり“心配”なんだよね。
愛のあらわれ…だと思うんだけど、子供としちゃあ、どうにも…ねえ。w

素子も母の“過干渉”にうんざりして、爆発しちゃう。
彼女が“母の愛情”に気づけたのは、手紙のやり取りで知り合った「他人の」母のおかげだった…。

元気でいなさいね

いろいろ言ってもね

親はね

子供が元気でやってるだけで

うれしいの

それだけでいいのよ

(以上、引用)

この言葉にはグッときました
ボクの母は電話なんかくれないし、筆無精なんで連絡もまったくナシ。
でも愛情がないワケじゃないんですよね。
読んでいて、実家の母が重なって…うるっときましたよ。マジで。


考えてみると、手紙っていいですね。
いまはメールもありますけど、“手書きの文字”って情報量がちがう気がします。
ちゃんと“残る”ものですし、便せんや封筒、ペンの色や文字の書き方…いろんなトコから相手の“顔”や“性格”が透けてみえて
なんだかいいですよね。

…ちょっと手紙を書いてみたい。
なんて気になりました。


以上、表題作「手紙」でした。
そのほかの作品は以下の通り。

・「ソラミミハミング」
谷川作品にはめずらしい(最近はそうでもないか)、失恋の話。
ちなみにボクは谷川先生の描く“女の子の泣き顔”が好きだったりします。
手紙02
…どうですか!?
レモンをしぼるみたいに、“ぎうーっ”って感じで泣いている顔に、個人的なツボをぎゅいぎゅい押されています。
…笑ってください。w

・「河を渡る、きみと歩く」
ある夏、恋人と5年一緒に過ごした部屋を、何も言わずに出ていく女の子の話。
1/4スペースにこのまんがはちょっとだけ実話ですと書いてあるのが、もんすげー気になってます。w

・「我が家の食卓」
4ページの短編。
谷川先生は原稿上がりに食べるうどんが大好き、という話。

恒例の「告白物語」も1ページ縮小版ですが、あります。
これ、谷川先生からの“手紙”みたいで好きなんですよね。
ずっと続けてほしいです。


…という感じで盛りだくさんの短編集。
谷川先生の短編にはハズレがないので、書店で見かけたものから購入してもOKだと思います。
ぜひ一度、読んでみてください。

(まんが人blog 紹介記事)
谷川史子「おひとり様物語」は、“ひとりで立とう”とするひとたちの物語
切なくて、痛くて、あったかい。谷川史子「草の上 星の下」はやさしい気持ちになれる魔法


手紙03

   12:05 | Trackback:0 | Comment:2 | Top

佐原ミズ×スキマスイッチ「スキマ式」まんが×音楽コラボ第2回が掲載!!

佐原ミズとスキマスイッチのコラボまんが「スキマ式」第2回が「メロディ」2月号 に掲載中!!
今回はアルバム「夏雲ノイズ 」より「ドーシタトースター」です。

第1回の記事

【あらすじ】
仕事もカンペキ、家事もカンペキ。
“カンペキ人間”で一分のスキもないと思われている浅野君
でもじつは、彼女に好かれたい一心で精一杯カッコつけた結果の“カンペキ”だったのだ。
その彼女とも別れ、思い出とともに残された古びたトースター。

このトースターが壊れたら、キミのことを忘れて前を向く。

今日も浅野君は賭けをするが…!?

【カット】
スキマ式02
・佐原ミズ「スキマ式」より


カラダにしみついた“カンペキ”のように、“彼女への思い”はなかなか消えない。
汚い靴下をはいたり、わざと目玉焼きをグジュグジュにしたり。
似合わないネクタイをしても…彼女が頭から離れることはない。
そんな浅野君は、古びたトースターに運命をゆだねる

こいつが壊れてパンが焼けなくなったら…全部忘れる。

君のこと全部忘れて…何ひとつ…残らず忘れて…前を向く。

(本編より抜粋)

思い出の品が壊れてしまったら、彼女を忘れられるかもしれない。
なんて考えること自体、“忘れられない”ってこと。
それでもなんとか忘れたくて…。
切なくもかわいい“願い”が胸にきます。


今回は、常田真太郎(from スキマスイッチ)のインタビューが掲載
常田真太郎さんは、佐原ミズさんの作品は「ほしのこえ」 「マイガール」 を読んだとのこと。
「マイガール」 は子供のいる主婦層に人気だとか…w

前回同様、サイン入り生ポラ写真のプレゼントもあるので、ファンのかたは要チェックです。

次回は「きみがいいなら」(アルバム「夏雲ノイズ 」より)。
4月28日発売の「メロディ」6月号に掲載。(「メロディ」誌は隔月発売です)

佐原ミズ、スキマスイッチ…両者の世界が溶けあって生まれる、新たな曲の世界観
ぜひとも長く続けていただいて、コミックスという形の“アルバム”で読んでみたいものです。

気になったキミは、雑誌をチェックしてみてね。




夏雲ノイズ
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   22:14 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

矢上裕「打撃女医サオリ」は痛快無比の“バカまんが”!!

電化製品の調子が悪くなったとき。
…もしかして、叩いたりしませんか!?

そんな人にオススメなまんがです。

【あらすじ】
看護師免許を取得したばかりの二宮直人(21)。
草野球でメッタ打ちにされた帰り、謎の女医に話しかけられる。
「愛してるわ」

さらに彼女は「一発殴らせて」と金属バットを振りあげる…!!

彼女の名は、坂上沙織
ケータイから車、そして病気にいたるまで。
すべて金属バットによる“打撃”でなおすという、“打撃女医”である!!


【カット】
打撃女医サオリ01
矢上裕「打撃女医サオリ」(1)(角川書店)


尿管結石で激痛におそわれた直人。
サオリ先生は金属バットで“ドゴッ!!”と強打ッ!!
直人は、はるか彼方まで飛んでいき…尿管結石が治っちゃった!!
(んなアホなw)

ありえない話じゃない!!

衝撃波は結石を砕くのに有効だし、骨折の回復を早める効果も確認されている。

(中略)

打撃が治療に使えるのは確かだ!!

(本編より抜粋)



…いや、ありえませんてww

ありえないんだけど、“バットで殴ればすべて解決”という強引さには正直、あらがえない。w
社会病理ともいえるヒキコモリだって、サオリ先生のバットひと振りで解決解決ぅ!!
…つか、外まで飛んでいっただけなんスけどね。

バットで殴って飛んでいって…なんだかんだでイイ話にまとまってしまう。
まさに“サオリマジック”

…という感じの、痛快強引打撃ギャグ。

電化製品が調子悪くなったら“まず叩く”ボクにはツボな作品でした。
ちなみに、叩きすぎて電化製品の息の根を止めたこともありますw

…というボクなので、めちゃ楽しめました。
こりゃまごうことなき“バカまんが”(ホメ言葉)ですぜ、旦那!!


打撃女医サオリ (1) (角川コミックス・エース 219-1)
矢上 裕
角川グループパブリッシング
   22:01 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

大場つぐみ/小畑健「バクマン。」は“まんが家になること”を前提とした物語だ!!

ひとりのまんが家が死んだ。
川口たろう”…本編の主人公・真城最高(ましろ もりたか)のおじである。
最期まで自分を“まんが家”といわず“バクチ打ち”と言っていた、彼。
その死は、最高がほのかに描いていたまんが家への夢を諦めさせるのに充分な体験であった。

そう、ひとりの男と出会うまでは——。

【あらすじ】
真城最高14歳、通称“サイコー”。
流されるままにみんなと同じ、いわゆる“ふつうの人生”を生きていた。
だが、学年トップの秀才・高木秋人、通称“シュージン”との出会いがすべてを変える。

「俺と組んでまんが家になってくれ」。

サイコーの絵の上手さに目をつけたシュージンは、自分の文才とあわせて“まんがでトップを獲る”と宣言する。

まんが家なんて一部の天才を除き、“バクチ打ち”だ——。
乗り気じゃなかったサイコーだが、シュージンの計らいで好きだった亜豆美保に告白。
声優を目指して頑張る美保に対し、「自分たちのまんががアニメ化したときは、ヒロインの役をやってほしい」…そして。

「その夢が叶ったら、結婚してほしい!!」

電撃的プロポーズ!!
もともとサイコーが好きだった美保は、その約束を受け入れる…!!

ここから、まんがと美保と…すべてを手に入れるための“ふたりの闘い”が始まる——!!

【カット】
バクマン01
大場つぐみ/小畑健「バクマン。」(1)(集英社)


サイコーとシュージンは、“まんが家”になりたいわけじゃない
“人気がとれる、売れるまんが家”になりたいんだ。

「俺と組んでまんが家になってくれ」。
“いっしょに目指そうぜ”ではない、“なってくれ”。
「まんが家になる」、そう決まっているかのようなこのセリフに、すべてがあらわれている。

「バクマン。」は“まんが家になりたい人”の物語ではない

“まんが家になること”は、この物語の前提にすぎないんだ。
あくまでスタートラインに立っただけ。
サイコーとシュージンの視線は、もっと先を見つめている。


“まんが家デビュー”なんて当たり前。
デビューしただけのバクチ打ちまんが家として終わるのか、それともまんがで一生食っていける本物のまんが家となれるのか

少年たちが人生を賭けてチャレンジする、壮大な勝負を描いた物語なのである!!

バクマン02


サイコーとシュージンの最大の武器は、若さ
そして、おじであるまんが家・川口たろうの“仕事場”という名の“情報”と“経験”を手に入れたのは大きい。
仕事場にのこされていた原稿やネーム作画資料数万冊のまんが…これはとんでもない“資産”である。

まんが家になるうえで、これ以上の環境はないと思う。

もちろん努力も必須だが、どんな努力がどれくらい必要か、サイコーとシュージンはわかっている
このアドバンテージは計り知れない。
最高の環境で最短距離を突っ走る先は、まんが家の“頂点”

こんな“プロになることを前提とした物語”でのライバルは、そう。
“本物の天才”でしか、あり得ない。

その名も、新妻エイジ

1巻以後に姿をあらわす新妻エイジの、あまりの天才っぷりには驚かされるだろう。


緻密な計算のもと、努力と工夫を積み重ねて作品を創るサイコーとシュージンか。
息をするようにまんがを描く、本物の天才・新妻エイジか。

「努力家」VS「天才」という、最大の対決が待っているのである!!


ああもう、2巻どころか「ジャンプ」の続きが待ちきれない…!!(マジで)
2009年の話題作になることは確実な「バクマン。」、ぜひチェックしていただきたい!!





【おまけ】(もうちょっとだけつづくぞい!!)

「バクマン。」は現在のまんが状況をこと細かに描いていて興味深い。
「少年ジャンプ」という実在の雑誌を舞台に、アンケートや連載に至るまでの道筋、編集者との関係など“まんが雑誌の裏側”をリアルに描写
初めて知る事実に驚いた人も多いだろう。

サイコーとシュージンは“プロの土俵”で、新妻エイジと対決していくことになる(ハズ)。
そうなるとますます、週刊連載の裏側が明かされていくに違いない
編集との打ち合わせから、原稿料、印税などお金のこともリアルに語られることを期待したい。

さらに個人的に期待しているのは、まんが家・編集者の“プロフェッショナルな発言”である。
創作の現場で、命を削って作品を生み出しているプロフェッショナルたち。
彼らの熱い、魂のこもった言葉は、まんが家を目指す少年たちの心に火をつけることだろう。

以下、“まんが家まんが”で、おすすめの作品を紹介します。


G戦場ヘヴンズドア 1 (1) (IKKI COMICS)
日本橋 ヨヲコ
小学館
「まんがを描くこと」、ただそれだけにココまで血がたぎるのか。
生きること、まんが家として生きることを突き詰めた名作。


まんが道 (1) (中公文庫―コミック版)
藤子 不二雄A
中央公論新社
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説明の必要がないほどの名作。
締め切りが守れず、原稿を落とすシーンが強烈に印象に残ってます。
プロの厳しさや、スゴさが読むとわかります。

あとおまけのおまけ。

クイック・ジャパン81 (Vol.81)
浦沢直樹 ゆらゆら帝国 大場つぐみ 小畑健 小山ゆう 槇村さとる 神尾葉子 新井英樹 ハロルド作石 古川日出男 内村光良 千原ジュニア
太田出版
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大場つぐみ、小畑健両先生のインタビュー掲載
「バクマン。」についても語っています。
よろしければぜひ。
   23:39 | Trackback:0 | Comment:0 | Top
 
 
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