新刊・旧刊をふくめた、まんがレビューblog。 その他、まんがに関すること。 
 
 

美内すずえ「ガラスの仮面」連載再開第9回、おんなふたりのキレ具合

本日(8/26)発売の『別冊花とゆめ』2009年10月号「ガラスの仮面」連載再開第9回が掲載中!!
そして…待望の「ガラスの仮面」44巻が発売!!

4ヶ月ぶりに続きが読める…こいつぁめでたい!
ということで、まず雑誌の記事をUP!

【いままでの記事はココ】
美内すずえ「ガラスの仮面」関連まとめ

【あらすじ】
紅天女の恋…“魂のかたわれ”との恋の演技に悩むマヤ
ヒントをもらおうと、月影千草を訪ねるが…。
そこには真澄の姿もあった…!!
月影千草にうながされ、恋の場面を演じるマヤ
だが、目の前の真澄が気になって身が入らない…。

ガラスの仮面0910_01
真澄に“恋心”を知られたくないマヤ。
気もそぞろな演技です。

この中途半端な演技に、月影先生キレたーー!!
ガラスの仮面0910_02

このまま物置に閉じ込めて朝までホン読みかッ!?
いやいや、それは月影先生がまだ若かったころ(?)の話

ガラスの仮面0910_03

真澄を一真と思って演じてみなさい


真澄に気持ちを知られたくないマヤにとって、これは不可能問題
思い悩んだマヤは…。

ガラスの仮面0910_05
キレたーー!!

好きなのに好きといえないもどかしさ。
これはましたね、久々に!!
こういうの、大好物です!!ww

ガラスの仮面0910_06
真澄タンは案の定、白目で放心
定番コンボですね。w

つか月影先生、そろそろ気づいてもいいんじゃないでしょうか…。ww


さて。
もういっぽうの紅天女候補・亜弓さん
検査入院中。
ガラスの仮面0910_07
こんな状態でも稽古に…ってどんだけ稽古の鬼ですか!?
…で、行っちゃいました、稽古場

ガラスの仮面0910_08

でもどうすればいい?

ここで稽古したような動きができるのかしら…?

いつ治るともわからないこの眼で…!

わたしはどんな紅天女を演ればいいの…!?

亜弓さん、スゴイですね。
稽古場に行く根性ももちろんですが…。

いつ治るかわからない眼”でどうすれば稽古した動きができるのか
この状態でどんな紅天女が演じられるのか

眼が見えづらくなったのは、覆せない現実
現実の困難をふまえ、与えられた状況で最善を尽くす

亜弓さんが演劇界のトップであり続けられるのは、なぜか
その理由、本当のスゴさをかいま見た瞬間
でした。

これからの亜弓さんから、ますます目が離せなくなりましたね!!




【おまけ】
いやー。
久しぶりの記事でした。
4ヶ月の休載は長かったですね。
巻が進むにしたがって、休載期間が5ヶ月、6ヶ月…とならないことを祈ってます。(わりとマジでw)

さて『別冊花とゆめ』2009年10月号のふろくは“「ガラスの仮面」キャラクターなりきりMEMO”
ガラスの仮面0910_09

小さな冊子のような感じ。
絵柄は全6種類(各8枚で合計48枚)。
ガラスの仮面0910_10 ガラスの仮面0910_11
ガラスの仮面0910_14 ガラスの仮面0910_15
 
ガラスの仮面0910_17ガラスの仮面0910_16

使用例↓
ガラスの仮面0910_12

このメモで“まんじゅう買ってきて”とか頼んだら、“泥まんじゅう”持ってこられそう。w
それを「うめぇうめぇ」と食べて演劇に目覚める…!!
…ってどんなふろくですか。w


【情報】
「花とゆめ」35周年記念として“中川翔子のオールナイトニッポン 少女マンガナイト 花とゆめスペシャル”が放送されます。

公式サイト
中川翔子のオールナイトニッポン 少女マンガナイト 花とゆめスペシャル

この番組に、美内すずえ先生が登場予定!!
中川翔子はホントのオタクですからね…美内すずえ先生との対決(?)が楽しみです!!
とりあえず、「早く続き描いて!」のツッコミは忘れないでほしい。w

9月5日(土)25時~27時は、ニッポン放送を要チェック!! ですね!!
   21:38 | Trackback:0 | Comment:2 | Top

室井滋/たきむらりゅう「東京バカッ花」は、演劇少女の昭和青春ストーリー

昭和50年代、春。
ひとりの少女が上京した。
名前はムロイさん。
彼女は東京で“女優”を目指すのだが…!?

【あらすじ】
「演劇のサークルに入って女優を目指す!」
目標をかかげて早稲田大学に入学したムロイさんは、つぶれかけの演劇サークルに入る。
先輩とムロイさん、たったふたりの演劇サークル。
芝居やバイト、生活について…。
さまざまなことを学ぶムロイさんだったのだが…。

東京バカッ花01
室井滋/たきむらりゅう「東京バカッ花」(上)(メディアファクトリー)

早稲田大学に入学し、演劇サークルの部室をまわるムロイさん。
だが元陸上部で演劇経験の浅いムロイさんにとって、本気度が高すぎる早稲田の演劇サークルは“ハードルが高すぎた”(元陸上部だけにw)。

そんな中、ひろってくれたのが“天転舎”のカッチャン先輩であった。
東京バカッ花02
なんとなくカラスヤサトシに似ている気もするが、女性である。
カラスヤサトシ01←カラスヤサトシ。似てるなぁ。w


カッチャン先輩とムロイさん、たったふたりの演劇サークル
芝居もバイトも、東京での生活も。
カッチャン先輩からマンツーマンで学び素直に吸収していった。

そんなある日、カッチャン先輩はさびしそうに語りはじめる
東京バカッ花03 東京バカッ花04

「ただ好き」では進まんくなるとわかると

誰もが突然夢から覚めたようになるのんや


そんな時はもっぺん胸に手を当てて

思い起こしてみるんやな


自分は何で上京してきたんやろう

何が一番好きやったんやろう……って


自分が思うように進めんでも

本当に好きなこと忘れたらあかんよ

この直後、カッチャン先輩はサークルを辞めてしまう
カッチャン先輩は、ムロイにかつての自分の姿を見ていたのだろうか。
希望にあふれ、夢中になって演劇に打ちこんでいた日のことを…。

カッチャン先輩は、新たな道を歩くことを選んだ。

先輩は、きっと…自分に言い聞かせていたんだ。
絶対に“本当に好きなこと”は忘れない忘れたくない、と…。

ほろ苦い、夢と人生のゆくえ
夢への一歩を踏み出したばかりのムロイさんは、何を感じただろう…。


そのほか、なぜか風呂に入らなくなった同級生の話や、ムロイさん自身の恋物語もアリ。
今まで長髪だった友人がショートカットにした「嘆きのショートカット」もいい話でした。

室井滋のエッセイを漫画化した、ちょっと切ない青春“演劇”ストーリー
昭和の香りも甘酸っぱい、感動物語です。
オススメ。


東京バカッ花 上 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
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   21:27 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

「LO」表紙の絵師・たかみち「ゆるゆる」第11回登場!

8/19日発売の『月刊ヤングキング』2009年10月号 iconに「COMIC LO」の表紙で有名な、たかみち先生の初めてのまんが作品「ゆるゆる」(第11回)が掲載中!!

たかみち「ゆるゆる」(月刊ヤングキング)関連まとめ

【あらすじ的なもの】
ユキみさきハルカの仲良し3人組は、浴衣でお祭りにいく。
ヨーヨー釣り、射的、型抜き…それぞれイイところを見せる3人だけど…。

ゆるゆる0910_01
・たかみち「ゆるゆる」(第11話 わさびたこ焼きロシアンルーレット)


ユキちゃんはヨーヨー釣りで活躍。(上のカットね)
みさきちゃんは射的
ゆるゆる0910_02

ハルカちゃんは型抜き
ゆるゆる0910_03
(このへん、それぞれ性格が出ていて面白いですね!)

みんなそれぞれ“1勝”ずつ。
決着をつけるため、選んだのは…。
ゆるゆる0910_04
わさびたこ焼きロシアンルーレット。

わさびを食べたのは…!?


いやーいいですね、浴衣でお祭り
タイトルページでググッと作品世界に吸いこまれました。
ゆるゆる0910_05
夜の暗さと、あかりに照らされた幻想的な空間
友だちとすごす、トクベツな時間

…いいなぁ。
ちょっとお祭りいきたくなってしまいました。

今月は8ページ(モノクロ含む)。
着々と単行本化に向けて突っ走ってます!(…ホントか?)
来月の「ゆるゆる」にも期待しましょう!


さて「ハッピーネガティブマリッジ」ですが…。
ハッピーネガティブマリッジ0910_01
・甘詰留太「ハッピーネガティブマリッジ」(第3話)

恋愛弱者の童貞野郎・佐藤啓太郎、30歳
上司の紹介でお見合いをすることになったのだが…。

相手は、やさしくてふんわりした性格の美人・秋緒志麻子

泥酔した彼女をホテルに送っていった啓太郎でしたが…。
というところで上のカット。

…野獣覚醒かっ!?

だがそこでもう1人の自分が“待った”をかける。
ハッピーネガティブマリッジ0910_02

できんの? SEX

剣と魔法の世界に生まれ変わる資格が与えられる”(注)といわれる三十路童貞にとって、これはまさに“つうこんのいちげき”
(「ドラクエ9」やってますw)

※注
「アンサイクロペディア-童貞」より。


だが啓太郎、ウジウジ悩みつつも…ついに意を決する!!
ハッピーネガティブマリッジ0910_03
啓太郎…ヤルのか!?

という展開です。
結果はぜひ雑誌にて。
…だいたい想像はついてると思いますが。w

これからの志麻子さんと啓太郎がどうなるか。
ボクはソコが気になっています。
次号は休載で、再開は10/19発売の12月号
ああもう、待ちきれるかなぁ…。


さぁて今月の「おくさん」は…?
おくさん0910
・大井昌和「おくさん」(第8話)

だーさん(旦那さん)より早く起きた、おくさん。
甘くてアツアツの朝ごはんがはじまります。

…でもだんだんHな方向に!?(上のカットを参照 w)

朝からアツアツや!
これは“ごちそうさま”といわざるを得ない展開…。
来月はどんなごちそうが待っているのか…楽しみです。w



そしてついにキター!
新連載! 氷室芹夏「ほのいろ。」だー。

妹は巨乳の小学生・桃花
ほのいろ。0910_01

姉は貧乳の高校生・梅花
ほのいろ。0910_02
ん?
貧乳ってわりにが…!?

ほのいろ。0910_03
パッドで増量中でした…。

姉と妹、コントラストが激しすぎる姉妹の“ほのぼのえっち”物語。
妹のセクシー&ダイナマイトボディも魅力的ですが、個人的には姉の梅花ちゃんに注目。
なぜなら…。
ほのいろ。0910_04

だいたいさ…

いつも桃花 桃花って

胸が大きいからって…

さ…

胸がないことへのコンプレックス…これぞ貧乳キャラの極み!
(なんだそれ)
やっぱいいスね、梅花ちゃん!

姉と妹の“乳バトル”(!?)、今後も楽しみです!


長くなってスミマセン、最後にひとつ。
月キン0910_mebae
・mebae「ピンナップカレンダー」

キャッチーな絵ですごく魅力的。
アニメ的な塗りかたなんだろうけど、独特の空気感がイイ!
こういう絵が描けるようになりたい…(無理)。


さて今月も『月刊ヤングキング』を取りあげました。
全国でも数少ないサポーターとして、細く長く応援していこうと思います。
さあこれを読んでるキミも、ボクにつづけ!! ww

iconicon
『月刊ヤングキング』2009年10月号 icon
   23:47 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

川原由美子「観用少女」は、極上の笑みで至上の癒しを与える“少女人形”の物語

まるで観用植物のように。
観用の“少女”がいたとしたら…!?

彼女たちの“極上の笑み”はキミの人生をどう変えるのだろうか。

【あらすじ】
“名人”の称号をもつ職人が丹精こめて育てあげた、生きた人形。
それが“観用少女”(プランツ・ドール)。
1日3回ミルクをなめ、シルクのシーツにくるまれて眠る“少女”。
彼女がときおり見せる“極上の笑み”は、きっとあなたを虜にするだろう…。
観用少女”をめぐる人々を描いた傑作シリーズである。

観用少女01
川原由美子「観用少女」(1)(朝日新聞出版)


仕事もクビになり、生きる希望をなくして。
もうこの世に未練はない、と思っていた。
そんな青年がショーウィンドウの向こうに見たのは…。

“観用少女”(プランツ・ドール)。
それはミルク砂糖菓子、たっぷりの愛情を糧に植物のように生きる、少女人形
観用少女02

ええ そうよ…

あなたは なんにも 悪くない

“彼女”の天使のような微笑は、青年にかつてない幸福感を与えた。
…それは、人生を変えるに足る“体験”だった。

青年は、人生で唯一自分を必要としてくれた、この美しい“観用少女”のために生きることを決意する…。
(「スノウホワイトPart2」)


とにかく、息をのむほど美しい“観用少女”は必見。
もともと女の子の絵に定評があった作者が、全力で描いた“美少女”。
観用少女03
コレが女の子も好きな、ホンモノの“美少女”です。


球体関節人形“スーパードルフィー”の発売よりずっと前。
人形好きの女の子たちが熱中した本作。
(実際にスーパードルフィーをカスタマイズして“観用少女”を作った人も)
人形が好きなキミなら、ぜひ知っててほしい名作である。

第1巻はボクの好きな「スノウホワイトPart2」(泣けるんだコレが)を含めた10話を収録。
何度か判型を変えて出版され、そのたびに買ってしまう…。
ボクの中で“西村しのぶ作品”的な位置づけになってます。w

今回は未収録作も含めた“完全版”(全3巻)。
また本棚のまんがが増えてしまいますね…。w


   22:43 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

天野こずえ「あまんちゅ!」は“ワクワク”が伝わるダイビング少女まんが

引っ越したばかりの土地で、新しい学校で…。
未知”のものに囲まれたとき、キミは不安で“ドキドキ”する?
それとも楽しくて“ワクワク”する?

ボクは圧倒的に“ドキドキ”なんだけど…このまんがを読めば“ワクワク”できる
…そんな気がしました!

【あらすじ】
静岡に引っ越してきたばかりの双葉
知らない土地、知らない学校…。
引っ込み思案の双葉は早くも心配になる。
そんな心配をよそに、明るい女の子・光(通称・ぴかり)と出会う。
ぴかりと友だちになった双葉は、彼女に連れられてダイビング部に入ることに…!?

あまんちゅ01
天野こずえ「あまんちゅ!」(1)(マッグガーデン)

知らない土地、知らない学校。
自分が“知らない場所”に身を置くのは、やっぱり不安
…だけど。

“知らない”ってことは、たくさんの“初めて”が待っている…ってことでもあるよね!?
…それってかなり“ワクワク”しないか?

ぴかりちゃんは、そんな子だ。

あまんちゅ02

今日を幸せだと思える奴は

いつでもどこでも幸せになれちゃう奴だって

ばーちゃんが言ってた

知らない土地知らない学校、そして知らない人
たくさんの“未知”のものに不安で、ドキドキして。

そんな双葉を“ワクワク”の世界に連れ出したのが、ぴかりちゃん。
双葉をダイビング部に連れて行き、勝手にドライスーツを着て。
なんとプールで“体験ダイビング”!

あまんちゅ03
部室に入ったのも、スーツを持ち出したのも。
…すべて無断

見つかったら怒られる。
双葉は不安で“ドキドキ”していた。

だけど…。
双葉のなかで“ドキドキ”は、いつしか“ワクワク”に変わっていた。

ダイビングってなに?
すごく楽しそう!
ぴかりとプールに入りたい!

…入る!!

あまんちゅ04
双葉が幸せになるための“魔法”が見つかったみたいです。


…という感じで“ワクワク”がたくさん詰まったダイビングまんが。
読んでてダイビングがやりたくなってきました。
(単純…だけどいいじゃないか!)


あまんちゅ!(1) (BLADE COMICS)
天野こずえ
マッグガーデン
   22:49 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

紺野キタ「ひみつの階段」は、思春期の揺れ動く気持ちと、やさしい気持ちの物語

祥華女学院は“女学校”という呼び名が似合う、歴史のある学校。
その寄宿舎ではときおり不思議なことが起きるというのだが…。
ひみつの階段01  
紺野キタ「ひみつの階段」(1)(ポプラ社)
紺野キタ「ひみつの階段」(2)(ポプラ社)

寄宿舎に入ったばかりでホームシック気味の夏ちゃんは、ある日、階段で足首をひねった生徒を助けてあげる。
だが振り向いたらその生徒の姿はなく、階段も存在しなかった。

……“階段”。

それは、毎年何人かは出くわしてしまうという、有名な“現象”だった。

その後、夏ちゃんは音楽室の扉を開けたはずが、友達同士でお茶会をしている部屋に入ってしまう。
みんな知らない子なのに、そこはなぜか居心地が良くて…。
ひみつの階段02
この古い建物には“隠された扉”があちこちにあって、彼女たちは偶然、迷いこんでしまった子たちなのだ。

一人ひとり、生きている時代も違う。
だけど同じ学校に通う、同じ年代の女の子たち。
時のきまぐれによって集まった彼女たちは、いちように淋しさや、悲しさを心に秘めている。

ひとりじゃないよ、淋しくないよ。

やさしく頭をなでてくれるような、不思議な魔法がこの建物にかかっているのかもしれない。


古い建物で起こる、素敵な現象(ファンタジー)。
思春期の揺れ動く気持ちと、優しい気持ちの物語。
“少女の季節”を丁寧に描いた佳作である。


(以上、同人誌「まんが人」6号(2004夏)より再録)
ひみつの階段a
紺野 キタ
ポプラ社

ひみつの階段b



   22:12 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

小池田マヤ「放浪の家政婦さん」は、ちょっとタヌキなクセ者メイドまんが

【あらすじ】
家政婦協会のブラックリストに載った家にやってきたのは、家政婦・小田切里
女子でありながら185cmの長身で細身のモデル体型。
顔はブスだけど仕事は完璧、男からも女からもモテモテ。
だけど本人は独りでいたいようで…。
ちょっとタヌキなクセ者メイド小田切里の物語である。

放浪の家政婦さん01

放浪の家政婦さん02
小池田マヤ「放浪の家政婦さん」(祥伝社)

男のような外見で合コンではふんぞり返る
目つきもよくないし、口は悪い
でも仕事は完璧

放浪の家政婦さん03
次から次へ。
こともなげに美味しい料理を作る、小田切里。
…こんな料理食べてぇ。

掃除も料理も庭の手入れも。
すべて完璧のスーパーメイドなのである。

だが…。
そんな小田切里も心のうちにを抱えていた。

放浪の家政婦さん04

男も女も誰ともつがいたくないなんて

それでも一人が淋しいなんて

「“人”という字は支えあう様子をあらわしている」…なんてよく聞く話だけど。

独りでいたら人間ではないのだろうか。
そこに生命としての価値はないのだろうか…。

生物は皆、繁殖するために生きている
独りで生きようとする彼女は「生物的な原理に逆らった生き方をしている」と感じていた。
仕事に、プライベートに…この生き方に自信も確信もある
だけど足もとには暗い穴が開いてるような…。

おのれの生き方をめぐって“放浪(さすら)”う彼女。
これは、小田切里の心の物語なのだ。


全3話の「家政婦さん」シリーズと「ダム-guess I'm dumb-」の4編収録の短編集
心にザラッとした手触りを残す、クセ者メイドまんがである。


   22:45 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

大和和紀「ポケットの中の奇跡」は、ささやかな奇跡が人生を変える感動物語

【あらすじ】
15歳で両親を亡くした小夜子は、親戚にだまされ家までも失う。
世の中に絶望し、崖から身を投げようとしたとき…何かが光った。
“それ”を手にし、彼女の人生は変わり始める…。(第1話「小夜子」)
“ささやかな奇跡”の物語を4編収録した短編集である。

ポケットの中の奇跡01
大和和紀「ポケットの中の奇跡」(1)(小学館)

小夜子が崖から身を投げようとしたとき、目もくらむほど光ったモノ
それはただの“ビンのかけら”だった。

「ばかばかしい」と思い投げ捨てようとした瞬間、彼女は思う。
…あったかい。
ポケットの中の奇跡02

お日様の光をあびてたから

こんなにあたたかいんだ

…そうだな…

こんなただのビンのかけらでさえ

あんなに輝くことがあるんだ

それなら…いつかあたしだって…

小夜子は自殺を思いとどまり、先生の紹介で屋敷の下働きをはじめる。
そこで寝たきりのばあさんの介護をすることに。

ばあさんは茶道の大家元
礼儀作法や所作に厳しい指導が入り、小夜子は「山ザル!」と罵倒されつづける。

理不尽な嫌がらせとも思えるばあさんの厳しい指導
小夜子は、あのとき拾ったお守り…“ビンのかけら”を見つめ、じっと耐えるのだった。

やがて彼女は変わっていく
礼儀作法着物での所作、そして茶道
さまざまなことを学び、いつしか美しき女性へと成長する…。


たかが“ビンのかけら”で人生が大きく変わった小夜子の物語。

でも彼女が変われたのは、太陽の光に輝くビンのかけらを見て、生きることを選んだ
それがすべての始まりだったんだとボクは思う。


ビンのかけらが輝くような、ささやかな奇跡の物語。
心あたたまる4編の物語をぜひ読んでいただきたい。


   22:56 | Trackback:0 | Comment:0 | Top
 
 
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hebitaro

Author:hebitaro
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遅読のまんが野郎です。
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