新刊・旧刊をふくめた、まんがレビューblog。 その他、まんがに関すること。 
 
 

羅川真里茂「朝がまたくるから」は、“罪”をテーマに人間を深く描いた“重くて切ない”短編集。

【あらすじ】
和菓子屋で働く新田鈴は、バイク屋で働く青年に恋をする。
彼の名は宇佐美孝要、23歳。
人にはいえない秘密を抱えていた…。
という「葦の穂綿」ほか3編収録。
“罪”をテーマに人間を深く描いた短編集である。


朝がまたくるから01
羅川真里茂「朝がまたくるから」(白泉社)

自転車がパンクして鈴が困っていたところ、彼は助けてくれた。
笑顔が素敵な彼にズキュンときてしまった鈴。
仲良くなろうと、何度かアプローチを試みるのだが…。
朝がまたくるから02
・「葦の穂綿」より
僕は
あなたから貰った和菓子を
食べませんでした
あまりにつめたく突き放す

彼は。
他人と深く関わることも。
家族をつくることも、しない。

なぜなら、彼は過去に罪を犯していたから
とても重い、罪を。

彼は命を絶つことなく生きつづけ、謝罪しつづける。
幸福になることを拒絶して…。

あまりに悲しい人生
砂を噛むような償いと戒めの日々…。
そこに一瞬、鈴のあたたかな心が重なるラストが切なかった。


…という「葦の穂綿」ほか。
女性カメラマンが女装を趣味とする少年と深く関係していく様を描く「半夏生」
育児放棄された双子を連れ、ヤクザから逃亡する青年を描く「冬霞」
合計3作を収録。
心の底、ふかい場所までとどく“重くて切ない”物語
朝がまたくるから03
・「冬霞」より

いまはに閉ざされていても、明けない夜はない
そう。
――朝がまたくるから。

タイトルに込められた作者の“願い”に、熱いものが込みあげる。
ひとり静かに向きあってほしい1冊である。
…傑作。


   23:47 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

美内すずえ「ガラスの仮面」休載中! イチハ先生のトリビュートまんが掲載!

4/26発売の『別冊花とゆめ』2010年6月号は「ガラスの仮面」休載中!!
「女子妄想症候群」のイチハ先生が描く「ガラスの仮面」トリビュートまんがが掲載中です!

【「ガラスの仮面」記事はココで】
美内すずえ「ガラスの仮面」関連まとめ

【あらすじ】
マヤが役作りのために真澄を観察するショートストーリー「劇団 速水真澄」。
そしてさんにスポットを当てた4コマ「聖4齣」。
豪華(!?)2本立てトリビュートまんがです!!


ガラスの仮面1006_02
・「劇団 速水真澄」より

マヤに誘われて萌えまくる真澄
だが、マヤは役作りのために真澄を観察したかっただけ。
演目は「ガラスの仮面」(えっ!?)。
マヤが演じる役は…。
ガラスの仮面1006_03
「速水真澄」って言う
三十路冷血仕事虫
恋愛下手…な男役なんです
それで私の中で一番イメージの近い
速水さんに協力してもらいたくて
これはヒドイwww

しかも紫織が登場して…。
ガラスの仮面1006_04
やっぱり白目むきまくり。w
真澄さんのキャラ面白すぎですww


そしてもう1作が「聖4齣」
ガラスの仮面1006_05
・「聖4齣」より

真澄のとなり、ながらマヤとの関係を応援する…聖さんを楽しく描いてます。

ボクが好きな水城さんがスパイなら、聖さんは忍者…!?
真澄さんの周りってスゴイ人ばっかりだなww


という感じで、今月はイチハ先生の「ガラスの仮面」トリビュートまんがが掲載されてましたー。
が、ここで残念なお知らせが。
ガラスの仮面1006_01
※先月号で「7月中旬」と告知しましたが変更となりました。
ご了承ください。
コミックス発売延期キターーーー!
エエエエエエェェェ…。


コミックスが8月発売となると、本編の再開は8/26発売の10月号!?
6,7,8,9…って4ヶ月休載!?
マジですか!?
ちょっと世界の中心で「助けてください!」と叫びたい気分…。

2008年9月号から連載再開された「ガラスの仮面」。
2年間で16回の掲載、コミックス3冊は多いのか少ないのか…

美内先生のカフェもオープンした
ようですし、なんとか頑張っていただきたい。w
ファンの切なる願いであります…。



【おまけ】
イチハ先生の「ガラスの仮面」トリビュートまんがで個人的にヒットしたのは、下のセリフ。
三十路の冷血仕事虫で
冷血仕事虫なつかしい!!
そんな言いまわしありましたねww

このセリフで思い出したのが「ダービースタリオン」という競走馬育成ゲーム
牧場の名前を「くれない牧場」にして、馬の名前を「ガラスの仮面」由来のものにして遊んでたっけ…。

このゲームで、ボクは育てたんですよ。
「レイケツシゴトムシ」という馬を。
(ヒドイ名前ww)
早い段階で予後不良になりましたがww

ちなみに、よく走ったのが「ビビ」。
(よりによってww)
あと「アユミオリゲルド」とか。

次から次へと産まれる馬に名前つけてたので、ネタ切れになったんでしょうね。
レイケツシゴトムシ」はヒドすぎたww
そりゃ予後不良にもなりますよ。
つか過労死!?
真澄さん気をつけてww

…というめちゃくちゃ個人的な思い出話でした。
最後まで読んでくださった方、ありがとうございました。
   11:55 | Trackback:0 | Comment:10 | Top

甘詰留太「ハッピーネガティブマリッジ」は、30歳独身&童貞…低スペック男子の婚活物語!

【あらすじ】
工場の独身寮で気ままに暮らす佐藤啓太郎・30歳。
女性とロクに話もできないオクテの啓太郎が、お見合いをすることに。
相手の女性は、秋緒志麻子
驚くほど美人の志麻子さんに惹かれる啓太郎だが…。


ハッピーネガティブマリッジ05
甘詰留太「ハッピーネガティブマリッジ」(1)(少年画報社)


30歳、童貞
巷では“魔法が使えるようになる”などといわれてますが…。
実際はこんな感じ。
ハッピーネガティブマリッジ01

オレ…ダメなんスよね
モテるモテねー以前に
若い女性の前だと
なぜだかキンチョーしてしまって

要は慣れだと思うのです、女性との会話って。
けど、そもそも女性と話す機会がなければ慣れようもないわけで。

学生時代ちょっとオクテで。
女の子と話す機会がなくて…そのまま就職現在に至る
そんな啓太郎のような、30代独身も多いんじゃないでしょうか。

仮にお見合いをしても“条件”ばかりが先に立って。
甘いムードとはほど遠い、現実。

結局、ひとりでいるしかない。
まだ始まってもいないお見合いで、啓太郎は早くも諦めモードww
でも…お見合いの相手は…。

驚くほど美人だった。
ハッピーネガティブマリッジ04
実際に会って、好きになってしまった啓太郎。
モテないし、ロクに女性と話せない。
それでも!
伝えたい“思い”ができてしまった。
大切にしたい女性と出会ってしまった。
ハッピーネガティブマリッジ06
佐藤啓太郎、30歳独身童貞
ヘタレ男が結婚に向けて奮闘する物語。

男はスペックじゃない! 愛と情熱だ!!
啓太郎を思わず応援したくなる1冊。
オススメです!!

   01:21 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

「LO」表紙の絵師・たかみち「ゆるゆる」第16回登場!

4/19日発売の『月刊ヤングキング』2010年6月号に「COMIC LO」の表紙で有名な、たかみち先生の初めてのまんが作品「ゆるゆる」(第16回)が掲載中!!

たかみち「ゆるゆる」(月刊ヤングキング)関連まとめ

【あらすじ的なもの】
ハルカユキみさき
いつもの仲良し3人組は屋上でお弁当タイム。
おかずの“好き嫌い”が話題になるのだけど…。


ゆるゆる1006_01
・たかみち「ゆるゆる」(第16話 )

復活キターーーーー!
まるで何事もなかったかのように、巻中カラー掲載!ww
「ただいま!」のアオリには全力で「おかえり!」といいたい。
連載再開、本当に嬉しいです!!


…ということで、再開1回目は“好き嫌い”のお話。
ピーマンが嫌いというハルカ…キャラにピッタリですね。w
みさきは煮豆が苦手。

ではユキは…!?
ゆるゆる1006_03
鶏肉でした。

ちなみにボクは鶏皮が苦手です。
だってぶにゅっとしてるじゃないスか。
…ってコドモみたいですがwww

ユキの理由はちょっと違っていて…。
ゆるゆる1006_04

牛や豚より一羽から採れる肉の量が少ないでしょ?
命の比重が思いかなってちょっと気が引けちゃって

野菜も、もとは生きていたもの
その命をいただいてボクらは生きているわけで。

ユキの優しい気持ちはよくわかる。
けど、あんまり考えすぎちゃうと、美味しく食べられないかもね♪
…という感じのお話でした。

今回「ゆるゆる」のページを開いた瞬間“なんか変わった!?”という印象を受けました。
いままでより鮮やかで、キャラが“前に出て”いる感じ。
輪郭線が15話のときよりクッキリしてる気もするんですが…どうでしょう?

きっと他にもボクには気づかない、細かな工夫があるハズです。
自分に絵心がないのが悔しいなぁ。


イラスト的な画から、まんが的な画へ。

進化(深化)を続ける作品を、毎月読めるという幸せ
一流のイラストレーターの“試行錯誤”を目撃できるんだから、これほど楽しいことはありません。
ゆるゆる1006_05
マスコットキャラ(?)のアオバトも登場。

これからも続いていく“ゆるゆる”ワールド。
ボクも末永く“ゆるゆる”と紹介していこうと思いますー。

「ゆるゆる」セカンドシーズンも楽しく行きましょう~!!


『月刊ヤングキング』2010年6月号

   23:20 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

たかみち「ゆるゆる」は、女の子3人組の楽しい毎日を描いた、極上の“オールカラー”まんが!

【あらすじ的なもの】
天真爛漫なハルカと、しっかり者のユキ、気さくな性格のみさき
海で、お祭りで、学校で。
なかよし3人組の楽しい毎日を描いた“オールカラー”まんが。
人気イラストレーター・たかみちの初コミックスである。


ゆるゆる07
たかみち「ゆるゆる」(少年画報社)


2008年8月に「ゆるゆる」の記事を書いて
から1年半…。
ついにコミックス発売です!
しかも念願のフルカラー…嬉しくてたまりませんっ!
バンザイ!! バンザイ!! バンザーイ!!

…さて、落ち着こうか。w
あらためて第1話から読んでみると、画的な変化を感じました。
ゆるゆる02
・第1話「ハルカの来々軒」より
ゆるゆる05
・第15話「私たち」より

画像ちいさくて分かりづらいかもしれませんが…。
1話の絵は線が細くてディテールも結構描きこんであります。
15話になると輪郭線が太くなり、まんがらしく適度に省略
この辺の話が『月刊ヤングキング』2010年6月号巻末インタビューに載ってました。

初期はイラスト的に見せるように努力していましたが、ストーリーがほとんどなくなってしまいキャラクター性が出しにくいので、より漫画的に表現できるように描き方を調整し続けています。
今後は漫画風の回とイラスト風の回と分けて考えてみたいと思っています。
(巻末インタビューより)

なるほど!
ボクが大好きな第5話「待ちあわせ」は“イラスト風の回”ですね。
ゆるゆる01
・第5話「待ちあわせ」より

刻々と変わる朝の光とともに。
待ちあわせの時間を間違えた、みさきを描いたお話。
叙情的に画の美しさで魅せ、オチもついたお気に入りの回です。

このあたりから“イラスト→まんが”という変換ルートを通って描かれていたものが、“まんが”として変化。
3人それぞれの性格にスポットをあてた物語がはじまっていった気がします。

作者自身が“試行錯誤の連続で描いた”という「ゆるゆる」。
“まんが”という表現に初挑戦した一流イラストレーターが、柔軟に変化しつつ、楽しみながら描いた“なごみの物語”。
女のコたちを温かく見守りながら、ぞんぶんに癒されようじゃありませんかー。
超オススメ!


【おまけ】
巻末インタビューには、こんな質問も。

──たかみち先生が考える“女の子を可愛く描くコツ”を教えてください!
たかみち 純朴感ではないでしょうか。容姿も表情も飾らずありのまま生きているという感じ。
(巻末インタビューより)

そうそう純朴!!
過剰に女であることを意識している“オンナ”じゃなくて。
純で素朴な女の子。
すごく自然体で、のびのびしていて…。
ゆるゆる06
かわいいんですよね!
彼女たちの“ゆるゆる”とした日々から目が離せません。

ちなみに“キャラ設定票”はこんな感じですー。
ゆるゆる08
(クリックで拡大)

ここから「ゆるゆるファミリー」は増えていくのか!?
ゆるゆるとした変化にも期待しています!!

   23:47 | Trackback:0 | Comment:4 | Top

平井清/篠崎司「このねこばなし」は、アテレコ少女・このねとの日々を描いた、心あたたまる物語!

【あらすじ】
このねは、会話を想像して動物にアテレコするのが趣味の女の子。
いつも明るく元気なこのねを見守るのは、読書好きの姉・ゆきねと、散歩好きの父・秀雄
時をまたいで語られる、小野家の心あたたまる“お話”である。


このねこばなし01
平井清/篠崎司「このねこばなし」(講談社)

いつも元気で明るくて
想像力ゆたかに語る、このねの話が面白い。

坂道にある滑り止めの模様(こんなの→◎)を見て。
ドーナッツを焼いた跡じゃないかと考えたり。
しかも犬にアテレコして。
ちょっとカワイイww
このねこばなし02
・第4話「散歩する足跡」より

いやいや、これは動物の足跡だ。
もしかしたら転がった跡なのかも。。
このねこばなし03
・第4話「散歩する足跡」より

あたかも加速するように展開していく、このねの想像力
アテレコで動物が語るように描かれる想像の世界がおもしろい。

さらにこのねの想像は加速度を増して。
このねが想像した物語は現実の垣根をこえ、“幻想”としてゆきねの目の前にあらわれた。
その意味するところは、なんだろう。
このねこばなし05

あなたの見るべき景色は
ここにはないわ
(第7話「幻想」より)

この第7話がとなり、このねの行動の真意、そして“真実”の扉が開かれる…!!

明るくて、かわいくて、楽しくて。
そして…ラストはちょっと泣ける。
小さくてもキラキラした、このねの“こばなし”
素敵な“このねとの日々”が描かれてます。

心あたたまるいい作品です。
オススメ。



   23:45 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

SUEZEN「パーコレイション」は、こころ深くに浸透(parcolate)する少女の成長物語。

【あらすじ】
黒葛野(つづらの)藍、16歳。
最近ちょっと遅れ気味の反抗期。
夏の日、神社のコマ犬が動いたのを見たことがキッカケで、の日々は動きはじめる…!!
1999年刊行のコミックスの新装版である。


パーコレイション01
SUEZEN「パーコレイション」(ジャイブ)

神社のコマ犬が動くのを見たことがキッカケで、藍はいろんなことに気づくようになる。
周りの環境や、自分自身の感情の変化

楽しいこと、悲しいこと…。
成長とともに、受ける感情も変わっていく。
いま”の思いは本当に、“いま”だけなのだ。

藍は、流れていく気持ちを日記にとどめることにした。
パーコレイション03
一番の理解者である、おじいちゃんに見守られながら。
藍を大きく成長させるが、今はじまる…!!


生きていれば、楽しいことばかりじゃない。
悲しいことつらいこと淋しいことだってある。
パーコレイション02
この物語で、藍は大切なものを失ってしまう。
…だけど。
悲しみにとらわれず、受け入れて

さまざまな感情を経験し、それがこころの深いところ浸透(parcolate)するとき。
ひとは成長して、大人になっていくんだと思う。
パーコレイション04
失うものがあれば、きっと得るものだってあるんだ。

16歳から17歳にかけて。
多感な少女の成長物語が堪能できる1冊。
ツリ目スキーのボクだけじゃなくw、万人にオススメでする佳作です。



【おまけ】
1999年に刊行されたコミックスの新装版
当時雑誌か何かでカットを見て、キレイだなーと思ったのを覚えてます。
で、いま見てもやっぱりキレイですね、線が。

そして表紙!
いかにも反抗期っぽいツリ目少女!!
ツリ目スキーのボクにはドストライクです。
ズビシッ!と心に響く感じです。ww

というわけで、ツリ目スキーのキミはぜひに。ww

   23:48 | Trackback:0 | Comment:2 | Top

大城ようこう「こはるの日々」は、ラブリーでスケアリーな“純粋一直線”恋物語!

【あらすじ】
通学中の満員電車。
平凡な高校生・鳥居晃は、急ブレーキでよろけた女生徒を助ける。
後日、お礼に手作りクッキーをくれた、その子の名は睦月こはる
鳥居くんに恋したこはるちゃんは、純粋一直線!
ただ、その恋心はあまりに過剰で…。

こはるの日々01
大城ようこう「こはるの日々」(1)(講談社)


教室の前や下駄箱で待ちぶせしたり、窓から見つめたり。
手作りクッキーにお弁当…けなげで可愛いこはるちゃんの行動は、全男子の夢といっても過言ではない。
こはるの日々02

また…

またこんな風に

お話ししてくれますか?

上目づかいで“お願い”されたら選択肢は…。

1、もちろん!
2、よろこんで!
3、俺でよかったら!


の3択にならざるを得ない。
案の定”を選択した鳥居くん。
カワイイ後輩に慕われてニヤニヤが止まらない!

だが、その時…こはるは…。

鳥居くんのタテ笛を吸ってました。
こはるの日々03
キャアアアアアアアアアア

しかも「ぺろぺろ、ちゅううう♡」と、かなりの本気吸い

せんぱい味…おいしい♡

ときたもんだ。

こんなこはるちゃんの“好き”は次第にエスカレート!!
鳥居はキケンと思いつつも、可愛すぎるこはるちゃんを拒否できず
危険な斜面へと一歩を踏み出す…!!


どこかネジがぶっ壊れたこはるちゃんの“好き”の暴走怖い
だけど。
めっさ可愛い子に慕われて、好きですといわれて。
断れる男子はいるだろうか、いや、いない。w
こはるの日々05
お茶のペットボトルをゴミ箱から拾って記念品にされても。
朝からメール20通以上送られても。
手作り弁当に“なにか”を入れられても。
夢で逢えるようにおまじないを100回されても。
1000回されても。

キミは、ボクは、逃れられない。
なぜなら男子だからwww

こはるちゃん可愛いよ、コワイよ!!
という感じの“ラブリー”で“スケアリー”な物語。
こはるの日々04

恋のあまさ怖さ、ぞんぶんに召しあがれ♡ww


   23:55 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

一色まこと「ガキの頃から」は、優しくて、切なくて、あったかい…活き活きと“人間”を描いた短編集!

【あらすじ的なもの】
お腹の大きな嫁を連れてきた平介…だが生まれたのは金髪の女のコ。
それが駒子だ。
さらにの出産時に亡くなってしまう。
周囲の偏見から駒子を守ったのは、幼なじみの勝利とその家族だった。
という「駒子」をふくむシリーズ“ガキの頃から”ほか、短編連作“ばか”を収録した一色まことの初期短編集である。

ガキの頃から03
一色まこと「ガキの頃から」(講談社)


駒子の母が亡くなったとき。
葬儀の席で勝手なうわさ話をする大人たち。
外人の子だった駒子のときと同じく、今度も…なんて声まで聞こえる。
そんな大人たちに、カッちゃんこと勝利は声をあげる
ガキの頃から01

黒かった!!

赤ちゃんの髪は

黒かったんだ!!

…やばい、泣きそうです。
このひと言はきっと、駒子の心に一生残ったと思う。
まだガキかもしれないけど、勝利はですね。

それから1年。
駒子の父は酒びたりでロクに働かず、女とイチャついてて。
駒子は勝利の家で過ごすことが多くなる。
まるで兄妹みたいに…。
ガキの頃から02

勝利の両親にあたたかく見守られ
勝利とともに明るく成長した、駒子。
だが14歳の夏、事件が起きる…!!

ガキの頃から04
ちょっとマジでいい話なので、ぜひ読んでみてほしい。


ほかにも。
母のように世話してくれた姉から自立する弟を描いた「姉ちん」ほか、佳作ぞろいの短編集。

アホで、エロくて、かっこわるい。
だけど…。
優しくて、切なくて、あったかい。

そんな活き活きとした“人間”が描かれた短編集。
1990年代の作品が中心だけど、まったく古く感じない。
いい作品は時代を超えるんですね…。

超オススメ!

   23:35 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

2010年3月に買った単行本(新刊のみ)

もう4月に入って一週間…すっかり忘れてました。w
3月に買ったコミックス(新刊)ですー!!

201003購入01
201003購入02

大場つぐみ/小畑健「バクマン。」(7)(集英社)1巻レビュー
西炯子「娚の一生」(3)(小学館)
梅田阿比「幻仔譚じゃのめ」(7)(秋田書店)
渡辺航「弱虫ペダル」(10)(秋田書店)1巻レビュー
末次由紀「ちはやふる」(8)(講談社)
長月みそか「少女素数」(1)(芳文社)レビュー
沙村広明「ハルシオン・ランチ」(1)(講談社)レビュー
太田モアレ「鉄風」(1)(講談社)レビュー
釣巻和「水面座高校文化祭」(1)(講談社)レビュー
安堂維子里「世界の合言葉は水」(徳間書店)レビュー
石黒正数「響子と父さん」(徳間書店)レビュー
浅野りん「京洛れぎおん」(1)(マッグガーデン)レビュー
谷川史子「おひとり様物語」(2)(講談社)1巻レビュー
ねむようこ他「東京無印女子物語」(祥伝社)
入江謙三/橋口たかし「最上の命医」(9)(小学館)
コージィ城倉「おれはキャプテン」(22)(講談社)
小林尽「夏のあらし!」(7)(スクウェア・エニックス)
梅澤功二朗「ヤナガオート」(1)(集英社)
雷句誠「どうぶつの国」(1)(講談社)レビュー
諫山創「進撃の巨人」(1)(講談社)レビュー
押見修造「惡の華」(1)(講談社)レビュー
石田敦子「アニメもんエッセイ」(学研)
万城目学/梶原にき「鹿男あをによし」(3)(幻冬舎)1巻レビュー
紺野キタ「夜の童話」(幻冬舎)
えすのサカエ「未来日記」(10)(角川書店)
えすのサカエ「未来日記 パラドックス」(角川書店)
いけだたかし「プラトニック・ホーム」(メディアファクトリー)
小野寺浩二「メビウスジャンパー」(3)(メディアファクトリー)
むろなが供未/花形怜「バリスタ」(1)(芳文社)
一色まこと「ガキの頃から」(講談社)
青空大地「昆虫探偵ヨシダヨシミ」(2)(講談社)1巻レビュー
小林よしのり「昭和天皇論」(幻冬舎)
吉田忠「藤子不二雄物語 ハムサラダくん」(松文館)レビュー
売野機子「薔薇だって書けるよ」(白泉社)レビュー

ん!?
写真で見ると少なく見えるんだけど…なぜ!?ww

3月も豊作。
「響子と父さん」「水面座高校文化祭」「世界の合言葉は水」はシブい好みの方にオススメ。
「ハルシオン・ランチ」「少女素数」はマニアな方に。
「どうぶつの国」「ガキの頃から」は王道で素晴らしく楽しめます。

「進撃の巨人」「惡の華」「鉄風」はちょっと変化球。
変わり者(?)もしくはちょっと好みが変わってる方に。
「薔薇だって書けるよ」売野機子は、要チェックの新人さん
スルー厳禁、とまんが読みの端くれとしていっておきたい。

…こんな感じでしょうか。
毎月買ったなかでオススメはレビューに書いてるんですが、“とくにオススメ”の作品をどう取りあげようか考え中
右カラムに画像入りで入れるか!?
ちょっと今後の課題にします~。
   23:55 | Trackback:0 | Comment:2 | Top

吉田忠「藤子不二雄物語 ハムサラダくん」は、虚実おりまぜて描かれた、もうひとつの「まんが道」!

【あらすじ】
藤本弘(ハムくん)と安孫子素雄(サラダくん)は、まんが家を目指して腕をみがく友人同士。
手塚治虫の描く斬新なまんがに感銘を受け、自作をもって本人に会いにいくのだが…。
藤子不二雄Aの描いた「まんが道」を小学生向けに描いた第1部ほか、全3部構成で描かれたもうひとつの「まんが道」である。

ハムサラダくん01
吉田忠「藤子不二雄物語 ハムサラダくん」(松文館)


1977年~82年まで『コロコロコミック』に掲載された、「まんが道」とはひと味ちがった“藤子不二雄物語”。
ふたりが知り合って、競い合うようにまんがを描くようになり。
手塚治虫に会いに行く…という第1部は「まんが道」をほぼなぞったストーリー

第2部からは、藤子不二雄のアシスタントだった吉田忠が本人から聞いた話をアレンジしたり、勝手に創作してw描いたストーリー。
本人から話を聞いたことがあるからか、微妙に虚実が入りまじっていて面白い。

あきらかに石ノ森章太郎がモデルの“ジャンボ漫作”。
ハムサラダくん02  
どう見ても赤塚不二夫がモデルの“風車かん平”。
ハムサラダくん04
実在の人物をモデルにしたと思われるキャラが登場。
そればかりか、ジャンボ漫作の姉が美人であることや、若くして亡くなってしまうことなど。
虚実がいりまじった“リアル”っぽい雰囲気が面白い。

とくに今回、ひさしぶりに読み返してグッときたのがこの話。
ハムサラダくん05
・第3部 9話「真のライバルはよき友」より

ハムサラダの部屋に泥棒が入り、部屋が荒らされていた。
貧乏まんが家だったふたりに盗まれたものはなかったが…。
ハムサラダくん06
なんと原稿がビリビリに破かれていた!
盗むモノがなかったので、いやがらせをして去ったのである…。

締め切りは、明日。
描き直していては、とうてい間に合わない。
…それでも涙ながらに原稿を直すハムサラダ。

そこに助っ人があらわれる…!!
ハムサラダくん07

ハムサラダくん08
普段は競いあうライバル。
だけど本当のライバルは、よき友なんだ。

これを読んで思いだしたのが、ちばてつや「トモガキ」である。
11/1発売の「ヤングマガジン」49号に、ちばてつや「トモガキ」が掲載中!!
11/10発売の「ヤングマガジン」50号に、ちばてつや「トモガキ」が掲載中!!

ちばてつやが右手首のスジを切る大けがをしたとき。
助けてくれたのは、トキワ荘の人々であった。

吉田はきっと、藤子不二雄らトキワ荘の住人からこの話を聞いたんだと思う。
無条件で助けあう、まんが家同士の友情物語を…。
その感動がこころのどこかに残っていて、この話を描いたのだろう。
…なんて考えるのはロマンチックすぎるだろうか。
ハムサラダくん03
『コロコロコミック』読者向けに、わかりやすく
でも「まんが道」の熱さはそのままに。
虚実おりまぜて描かれた、もうひとつの「まんが道」。
いま読んでも清新な印象をもつ本作。
機会があれば読んでみていただきたい。


藤子不二雄物語ハムサラダくん (別冊エースファイブコミックス)
   23:55 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

太田モアレ「鉄風」は、傲慢な天才が牙をむく“ピカレスク系”女子高生格闘まんが。

【あらすじ】
物心ついたころから、なんでもできた。
他人より圧倒的に早くコツをつかみ、あっという間に成し遂げる。
あらゆる競技を軽々とこなす女子高生・石堂夏央は、退屈していた。
“才能”ゆえに…。
そんなとき夏央は、ひとりの少女と出会う。
ブラジルからの帰国子女・馬渡ゆず子
彼女が勧誘する“格闘技部”で、ふたりは対決する…!!

鉄風01
太田モアレ「鉄風」(1)(講談社)



わたしは、努力がしたい。
鉄風05

うそぶいてるわけじゃない。
薄皮を重ねるように、少しずつ進歩していく。
夏央はそんな感覚は未体験なのだ。

いとも簡単に。
かくもたやすく。
スポーツ名門校のバレー部でもレギュラーを奪ってしまう。

うらやましい?
いやいや、彼女は退屈なんだ。
すべてが容易すぎて…。

だから、何かに熱中している人が許せない
楽しそうに“格闘技部”の勧誘をするゆず子が、天才の標的になった。
鉄風02

空手をかじり、腕に覚えのある夏央だったが…。
気づかないほど鋭い一撃を顔に喰らう!
 
…血が沸騰した。

標的”を見つけた“天才”が本気で牙をむく!
才能ゆえに孤立した少女の魂は、総合格闘技へと向かっていく…!!
鉄風04

傲慢な天才が牙をむく、ピカレスク系・女子高生格闘まんが。
女子高生だからカワイイの? と思いきや。
荒ぶる魂の物語である。

この少女の激しさをぜひ体験してみてほしい。
オススメ!


鉄風 1 (アフタヌーンKC)
太田 モアレ
講談社
   23:30 | Trackback:0 | Comment:0 | Top
 
 
プロフィール

hebitaro

Author:hebitaro
「ジャンプ」読むのに1時間!!
遅読のまんが野郎です。
新刊・旧刊とわずレビューを書いていきますので、よろしくお願いします!!

→このブログについて

Web拍手↓
拍手する
いただけると嬉しいです。

拍手コメントへの返事は↓
・拍手コメント返事(2017)・拍手コメント返事(2016)
・拍手コメント返事(2015)
・拍手コメント返事(2014)
・拍手コメント返事(2013)
・拍手コメント返事(2012)
・拍手コメント返事(2011)
・拍手コメント返事(2010)
・拍手コメント返事(~2009)

アマゾンストアも営業中!!
まんが人書店

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
Amazon検索
カウンター
ブックオフ オンライン
ブックオフオンライン
バンダイチャンネル
バンダイチャンネル
フリーエリア
 
Amazon student
Amazon
楽天ブックス
楽天ブックス
当ブログ注目記事
Twitter
検索フォーム
当ブログ オススメ作品
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QRコード