新刊・旧刊をふくめた、まんがレビューblog。 その他、まんがに関すること。 
 
 

五十嵐大介「SARU」は、稀代の絵師が描きだす“オカルト世界大戦”!

【あらすじ】
遥かな昔、この世界に巨大な力を持つ存在があった。
それが“”。
精神と肉体…それぞれを進化させた2体の“”。
強大な力を持つ2体の“”のパワーバランスが崩れ、世界は崩壊の危機に直面していた…!!

SARU04
五十嵐大介「SARU」(上)(小学館)

冒頭から、世界各地で起きている異変がラッシュ的に語られる。
やがて物語の中心となる、日本人の奈々が登場する。

原因不明の目の痛みに苦しめられていた奈々。
その原因は“黒魔術”だとブータンから来たナムギャルは見抜く。
SARU02
この事件をキッカケに、奈々は彼と行動をともにするようになる。
自らの記憶を失っているナムギャルと、“猿”の謎を追うことになる…!!


大いなる存在であった“”が、分身の術よろしく幾つもの身体に別れ。
そのうち2体が人格を持ちはじめた

1体は精神を進化させ、もう1体は肉体を進化させた。
肉体を進化させた“猿”は幾多の災厄を起こしながら、フランスのアングレームに身を隠した。
アングレーム=アンゴルモワ。
こいつこそ“アンゴルモワの大王”である。

ノストラダムスかよ。
2010年にもなってノストラダムスが出てくるとは驚いたが、緻密かつ重厚なる絵の説得力たるや恐ろしい。
まったく違和感なく事態を飲み込めてしまった。まじで。

そして面白いのが、精神を進化させた“猿”
肉体をシベリアの永久凍土に隠し、精神を別の器に移し替えた。
…つまり、人間に憑依したのだ。
SARU01
しかも数千人、数万人に小分けして、である。
まさに“逆元気玉”状態。

インターネットを通じて、あちこちのサーバーにデータを保存するような感覚だろうか。
猿の野郎、面白いこと考えやがる。
だが、永久凍土に隠した肉体が温暖化で溶け出し…。
SARU03
腐ってやがる…ww
このままでは精神側の猿の力が弱まり“アンゴルモワの大王”が目覚めちゃう、どうしよう!!
というハラハラドキドキな展開だ。

五十嵐大介版“オカルト世界大戦”といった雰囲気の本作。
古今東西さまざまな神話や伝承、オカルトが登場し“猿”の存在へと収斂していく展開は、なかなかにスリリング。
スケールの大きな物語ゆえに、下巻で完結するのか心配だが…。w
とにかく、続きを待ちたいと思う。


SARU 上 (IKKI COMIX)
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五十嵐大介
小学館

【おまけ】
じつは五十嵐大介「SARU」は、伊坂幸太郎と同じモチーフで競作した作品である。
伊坂幸太郎の作品は、「SOSの猿」
詳しくはリンク先に書いてあります。

同じモチーフで競作 作家・伊坂幸太郎さん、マンガ家・五十嵐大介さん(YOMIURI ONLINE)

リンク先に2作品の“あらすじ”が載ってるので気づくと思いますが…。
この2作品は、内容がまったく違います。
あくまでも“競作”です。
伊坂幸太郎の作品をまんが化したワケじゃないので、読むときは気をつけてください。


SOSの猿
SOSの猿
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伊坂 幸太郎
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