雷句誠「どうぶつの国」は、どうぶつと人間、種をこえた“絆”と“家族愛”を描いた物語。
【あらすじ】
舞台は動物しかいない星…“どうぶつの国”。
タヌキのモノコは、両親を山猫に食べられてひとりぼっちで暮らしていた。
ある日、モノコは人間の赤ちゃんを拾う…!!
あまりの可愛さに、育てることを決意するのだが…。
・雷句誠「どうぶつの国」(1)(講談社)
可愛い赤ちゃんを育てようとするモノコ。
だが、赤ちゃんは徐々に衰弱していく。
モノコは、自分の食料すら確保できない半人前のタヌキ。
そんなモノコが、赤ちゃんに与える牛の乳を手に入れるため、縄張りを飛び出す!
山猫に襲われながら、命懸けで牛の乳を持って帰る。
だが…赤ちゃんは乳を飲まない。
赤ちゃんは、生きることを拒んでいたのだ。
母に捨てられた記憶が、すべての原因だった。
衰弱して、力なく笑う赤ちゃん。
いまにも死のうというのに、なぜ笑うのか。
悲しいとき、お腹がすいたとき、赤ちゃんは泣くんだ。
泣かなきゃいけないんだ!
この世界は辛くて厳しいかもしれない。
だけど父ちゃん母ちゃんがいたころは、幸せだったはずだ。
温かい愛情で包んでくれたはずだ。
こんな世界でも、幸せを感じられたはずだ。
思わず熱いものが込みあげた。
命って…ロウソクの火のように簡単に消えてしまう。
でも、火がたくさん集まって“炎”になれば、簡単には消えない。
熱く燃えあがり、まわりを温かく包んでゆく“炎”のように。
命は本来、力強くて…尊いものなんだ。
モノコたちの力で生きのびた、赤ちゃん。
じつはすごい能力を秘めていた。
鳴き声が異なるどうぶつ同士では、言葉が通じないのだが…。
この赤ちゃんは、すべての言葉が通じる…つまり言葉の壁が存在しないのだ!
それが何を意味するのか…ぜひ確かめていただきたい。
どうぶつと人間、種をこえた“絆”と“家族愛”を描いた物語。
生きることの“熱”が直球で伝わる物語である。
【おまけ】
第1話がWebにて公開中です。
→どうぶつの国 1巻紹介
お試しに、ぜひ読んでみてください!
舞台は動物しかいない星…“どうぶつの国”。
タヌキのモノコは、両親を山猫に食べられてひとりぼっちで暮らしていた。
ある日、モノコは人間の赤ちゃんを拾う…!!
あまりの可愛さに、育てることを決意するのだが…。

・雷句誠「どうぶつの国」(1)(講談社)
可愛い赤ちゃんを育てようとするモノコ。
だが、赤ちゃんは徐々に衰弱していく。
モノコは、自分の食料すら確保できない半人前のタヌキ。
そんなモノコが、赤ちゃんに与える牛の乳を手に入れるため、縄張りを飛び出す!
山猫に襲われながら、命懸けで牛の乳を持って帰る。

だが…赤ちゃんは乳を飲まない。
赤ちゃんは、生きることを拒んでいたのだ。
母に捨てられた記憶が、すべての原因だった。
衰弱して、力なく笑う赤ちゃん。
いまにも死のうというのに、なぜ笑うのか。
悲しいとき、お腹がすいたとき、赤ちゃんは泣くんだ。
泣かなきゃいけないんだ!
この世界は辛くて厳しいかもしれない。
だけど父ちゃん母ちゃんがいたころは、幸せだったはずだ。
温かい愛情で包んでくれたはずだ。
こんな世界でも、幸せを感じられたはずだ。

生きることへの強烈なメッセージ!生きるんじゃよ!!!
オラと一緒に生きておくれよ!!!
思わず熱いものが込みあげた。
命って…ロウソクの火のように簡単に消えてしまう。
でも、火がたくさん集まって“炎”になれば、簡単には消えない。
熱く燃えあがり、まわりを温かく包んでゆく“炎”のように。
命は本来、力強くて…尊いものなんだ。
モノコたちの力で生きのびた、赤ちゃん。
じつはすごい能力を秘めていた。
鳴き声が異なるどうぶつ同士では、言葉が通じないのだが…。
この赤ちゃんは、すべての言葉が通じる…つまり言葉の壁が存在しないのだ!

それが何を意味するのか…ぜひ確かめていただきたい。
どうぶつと人間、種をこえた“絆”と“家族愛”を描いた物語。
生きることの“熱”が直球で伝わる物語である。
【おまけ】
第1話がWebにて公開中です。
→どうぶつの国 1巻紹介
お試しに、ぜひ読んでみてください!
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