新刊・旧刊をふくめた、まんがレビューblog。 その他、まんがに関すること。 
 
 

百名哲「冬の終わり、青の匂い」は、感情をするどく切りとる清新さあふれる短編集。

【あらすじ的なもの】
好きな男に“お願いだから”といわれて飼いはじめた猫。
それは人の言葉を話す、バカな猫だった…デビュー作「ばかねこ」。
アナウンサーに恋をしたラジオのAD・坂上を描いた「聴こえてくる歌」など。
佳作8編を収録した初期短編集である。


冬の終わり、青の匂い03
百名哲「冬の終わり、青の匂い」(エンターブレイン)


掲載作でとくに心に残ったのは「聴こえてくる歌」

「聴こえてくる歌」はラジオのADをする坂上の物語。
ADっていうのはバシリの別名w
学歴やら立場やらで何かと下に見られる存在。
アナウンサーなんか雲の上の生き物…と思ってた。

でも。
杉山さんは違った。
冬の終わり、青の匂い01
それ以来、杉山さんを目で追っているうちに…。
好きになってしまった。

だけど相手はアナウンサー
やっぱり住む世界が違うんじゃないか。

でも。
ともにラジオに恋した者どうし、共通する思いがある。
いまここにいる理由…それはがあるから。
冬の終わり、青の匂い04
いつかは深夜ラジオをやってみたい。

予算が縮小し、先輩がクビになっても。
いまできることをするしかない。
杉山さんに励まされ、坂上は走りはじめる…!!

だが。
その杉山さんが、局を離れることになる。

立場は違うけど、ラジオという舞台で夢を追った“同志”。
その別れのシーンが切なくてグッときた。


それから「桜の頃」もイイ。

犯罪者の兄を持ったことで学校中からイジメられていた、沢さん
苦痛しかなかった高校生活も今日で終わり。
息苦しいこの地を離れ、東京へ行く…そんな日。
駅に沢さんを見送りにきた人影があった…!!
冬の終わり、青の匂い05
・「桜の頃」より

クソみたいな高校生活。
だけど、そんな中で沢さんを“ちゃんと見ていた”やつらがいた。

冗談みたいな、茶化したような。
でも心温まる、彼らの沢さんへの視線。
爽やかなラストが印象的な感動作でした。


新人としての清新さあふれる短編集。
大胆かつ繊細に。
感情をするどく“切りとる”演出が素晴らしい。
冬の終わり、青の匂い06
しずかな夜、コーヒーを飲みながら読むのにオススメです。


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