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一色登希彦「水使いのリンドウ」は、混乱し、荒れ狂う世界と対峙する少年少女を描く、いま必見のファンタジー!!

【あらすじ】
竜との契約による魔術で国を支えてきた、日の東(ヒノサキ)の國。
百年に一度、竜との契約を更新する“契約の改め”を担う皇女・エナの護衛に選ばれたのは“水術士”のリンドウ
水を自在に操る術をもつリンドウと、魔術を駆使するエナ
ふたりは国の根幹に関わる“思惑”に巻きこまれていく…!!


水使いのリンドウ03
一色登希彦「水使いのリンドウ」(1)(集英社)

皇族を長として。
を大切に敬い畏れながら。
それでも竜とつきあっていくことで、まとまっていた国。

だが。
竜との“百年契約”は更新されなかった。
人はもう、竜との契約を離れ、自分たちのチカラで生きようとしていたんだ。
水使いのリンドウ04
人が創り出した“巨大なカラクリ”は圧倒的なパワーを発揮し。

水使いのリンドウ10

新発明の“試験炉”さえあれば、莫大なエネルギーを手に入れられる。
 

飢え苦しむことのない世界。
これは豊かさと幸せを求める人間たちの知恵なんだ。
リンドウもそんな世界を望んでいた…ハズだった。

だけどこれは。
ほんとうに幸せな世界、なのか?


水を治め、水で田畑を潤す“水術士”になりたかったリンドウ。
だが幕府は水術士たちを戦争の道具に使いはじめた。

そして。
莫大なエネルギーを生む“試験炉”では。
数百年にわたって畏れ敬ってきた竜を“燃料”として燃やしていたのだ…!!

なんなんだ、この世界…。
水使いのリンドウ07
リンドウが感じた、燃えるような激しい憤り
エナの抱いた、危機感焦燥感


ふたりは、一刻もはやく“竜の地”におもむき。
あらためて竜との“百年契約”を結ぼうと決意する…!!


あの震災以降。
ボクらが意識せざるを得なくなった、国のカタチ国のありかた
際限なく拡大してきた、豊かさへの疑問

それは“3.11”以前、すでに本作で描かれていたのだ。

とくに必見は後半の“試験炉”のくだり。
「竜を燃やしてエネルギーを得る」。
これで豊かになり、皆しあわせになる。

誰もが信じていた。

だが“試験炉”は暴走。
“竜を燃やすこと”が意味する“本当のこと”が露見する。
“豊かになる”“しあわせになる”という美しい言葉の裏に隠された、本当のこと。

命を燃やしてエネルギーを得ることの恐ろしさ。

あまりに身勝手な。
残酷な。

醜悪な本質を目の当たりにするシーン。

ゾッ…と鳥肌がたった。


この物語はどこに向かっていくのだろう。
水使いのリンドウと、皇女のエナ
混乱し、荒れ狂う世界と対峙する若きふたりの行く末は?

水使いのリンドウ08
いま必見のファンタジー作品。
物語の行きつく先は、ボクらの未来を指し示しているかもしれない。
そんな作品です。


水使いのリンドウ 1 (ジャンプコミックス)
一色 登希彦
集英社 (2011-05-02)

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