新刊・旧刊をふくめた、まんがレビューblog。 その他、まんがに関すること。 
 
 

施川ユウキ「12月生まれの少年」でよみがえる、少年のころ見た世界

明日の朝、靴を履こうとしたら中はダンゴムシでいっぱいかもしれない。
となりの家の猫の肉球を押したら、富士山が噴火するかもしれない。

少年のころ想像した、ヘンなこと。
少年のころ感じた、おかしな感覚

それらが鮮やかによみがえる、おもしろくて懐かしい4コマまんがです。

【あらすじ】
口数が少なくて、読書好き。
空想ばかりしている少年・くんの、ちょっとかわった毎日を描いた4コマまんがである。

【カット】
12月生まれの少年01
施川ユウキ「12月生まれの少年」(1)(竹書房)


楽器のホルンを見て「腸みたいにグネグネしてる…アレは宇宙生物の内臓かもしれない」とか。
水栽培のヒヤシンスを見て「普段は地中隠れるべき根が丸見えって、植物からしたら屈辱的な仕打ちなんじゃないだろうか?」とか。

ちょっと変わった柊くんの想像(妄想)はオトナのボクらから見ると、とても新鮮で、どこか懐かしい感覚におそわれる。

考えてみれば、少年のころ。
夜、布団に入って見あげた天井の模様に人間の顔を見てビクついたり、風に揺れる木々が障子に落とす影を怖がったり。

いま考えると、どうってことないこと。
だけど、そうやって目に見えるだけじゃない“自分だけの世界”を作っていたのかもしれない。


空にうかぶを見た柊くんは、
「何かになる途中」の未完成で不安定でフワフワした形にしか見えない
という。
それを聞いた柊くんの母は、「じゃあ柊と一緒ね」とこたえる。


これから何にでもなれるし、どんな形にだってなれる。
少年とは、成長途中の“不安定な存在”なんだ。
成長(変化)への不安が深層にありつつも、自由な想像で“自分の世界”を拡げていく。
それがやがてリアルな感覚と折り合いをつけて、ひとはオトナへとなっていくんじゃないか・・・なんて考えてみたけどどうでしょう。


読後、もしいま履いている靴のウラの溝に、みっしりとダンゴムシがはいっていたら・・・なんて不覚にも想像してしまいました。
どうやらオトナになっても脳には【少年領域】があるようです。ww




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