新刊・旧刊をふくめた、まんがレビューblog。 その他、まんがに関すること。 
 
 

釣巻和「くおんの森」は、“本”の世界を描く極上ファンタジー

厳粛さを感じる図書館の静けさ
買ったばかりの本の香り
本を開くときのワクワク感

本にまつわるさまざまな事象がイマジネーション豊かに
描かれた作品。
「本」が好きな人の世界が、ここにはある。


【あらすじ】
本好きが暮らす町・栞ヶ浜に引っ越してきた16歳の魚住遊紙は、初めての町を散策するうちに、森へと迷いこんでしまう。
そこは「くおんの森」という、ありとあらゆる本が集まり、眠っている森だった…!!

遊紙はそこで、森を守る少女・モリと出会う。
そして、“本と人との中間の世界”を体験することになる——。

【カット】
くおんの森01
釣巻和「くおんの森」(1)(徳間書店)


本とは、文字という形で人間の記憶を書き留めた、人間の“思い”の集積である。

思い出してみよう。
子供のころ、ワクワクしながら本を開いたときのことを。
ボクらはめくるめく恋も、ハラハラドキドキの冒険も、本のなかで経験してきた。
そんな風に、しあわせな出会いをした本は思い出になっているはずだ。
ボクらの大切な記憶として…。

本につまっている書き手の“思い”
それを読むことで、心に書き留められる読み手の“思い”

心の中でつながる、書き手と読み手の“思い”。
その間に存在するのが、“くおんの森”なのだ。

本と人との間で、“思い”を守り続ける…それが「くおんの森」の役割なのかもしれない。


空を泳ぐ魚のような姿をした紙魚(「シミ」と読む。本来は紙を食べる虫)や、読んだ文字を視覚化する能力など、本にまつわるさまざまなコト・モノが、ファンタジックに描かれている。

「本」というものが潜在的にもつファンタジーがめいいっぱい体感できる物語。
紙の手触りと、においが恋しくなる物語である。

本が好きなかたに、ぜひともオススメしたい。




ちなみに、タイトルの「森」は「木」が3つでなく、「本」が3つというオリジナルの文字である。
これがこの作品のすべてを象徴するように、まさに“本づくし”の内容。
ノスタルジックな絵がまた魅力的です。


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