新刊・旧刊をふくめた、まんがレビューblog。 その他、まんがに関すること。 
 
 

「まんが人 blog」おすすめまんが2008!!

2008年もあとわずか。
今年発売されたまんがを振り返って、特におすすめの10タイトル(+α)を挙げたいと思います。

「このマンガがすごい!」「このマンガを読め!」 などでは順位をつけていますが、「まんが人 blog」では順位なしで。
順位つけるの難しいんで。w
(みんなどうやって順位つけてるんだろう…)

選考基準は、ボクが「面白いな」「オススメしたいな」と思える作品
かつ、2008年に第1巻が発売された作品です。(または全1巻の作品)

理由は、なるべく新しい作品を紹介したいので。
上記の基準がないと、毎年同じタイトルをオススメすることにもなりそうですし…。


ということで、はじめます。
「まんが人 blog」おすすめまんが2008!!


羽海野チカ「3月のライオン」(白泉社)
 

心に深い孤独をかかえた17歳の棋士・
彼の心は、一歩間違えると闇へと踏み出しそうなほど微妙なバランス状態だった。
だが、あかりひなたモモの3姉妹と出会うことで少しずつ変わっていく…。

「ハチミツとクローバー」の作者が“将棋もの”!?
一瞬とまどいましたが、しっかり“青年まんが”していて驚きです。
零の心に巣くう深い“闇”の部分と、3姉妹の明るくあたたかな暮らしのコントラストがまぶしくて、せつないです。
文句なくおすすめです。
(2巻 まで発売中)


こうの史代「この世界の片隅に」(双葉社)


戦時中の広島。
絵を描くのが好きな浦野すずを主人公に、呉での暮らしを描いた作品。

戦時中の話というと殺伐とした感じを想像するが、「この世界の片隅に」では日々の生活が中心に描かれていて、悲壮感はない
ただ染みいるように、日常にとけ込んで“戦争”があるだけなのだ。

のどかな庶民の暮らしと、戦争の“匂い”。
不吉な“予感”を感じながらも、明るく描かれる戦時中の生活風景が非常に興味深い。
原爆の事実を知るだけに、続きが気になる作品です。
(中巻 まで発売中)


末次由紀「ちはやふる」(講談社)

千早のクラスの転校生・綿谷新…無口な彼の特技は“競技かるた”。
彼を通じて“競技かるた”の面白さを知った千早は、幼なじみの太一とともに“競技かるた”の世界にのめり込んでゆく…!!

無口ながらも芯が強い
まっすぐな性格の千早
負けず嫌いの努力家、太一

すごく個性的なこの3人が、チームで闘う場面がすごく好きです。
かるたがつなぐ3人のと、情熱と。
思わず引きこまれて、ドキドキしながら見守ってしまいました。
これはアツいです、マジで。
(2巻3巻 発売中)


村上かつら「ラッキー」(小学館)


父親とふたり暮らしをしていた祐太は、ある日、押し入れにあった“犬ロボット”を発見する。
名前は“ラッキー”。
母親がまだ生きていたころに飼っていたラッキー
“飼い主を模倣する”というラッキーの機能のなかには、亡き母親の思い出が生きていた…。

小学5年になった祐太のもとに届いた、亡き母からの“思い”
とにかく、涙なくして読めない作品です。
とくにペットが好きなキミには超おすすめです。


木村紺「からん」(講談社)

からん 1 (1) (アフタヌーンKC)

柔道初段で中学時代も活躍した高瀬雅は、高校の入学式で気になるコと出会う。
九条京…地味で密かに可愛い彼女を柔道部に誘うだったが…!?
京都の名門女子高校を舞台にした、“ガール ミーツ ガール”な柔道まんがである。

紹介記事→木村紺「からん」は“ガール ミーツ ガール”の物語

「神戸在住」 のころから変わらない、細かな人物描写
性格から行動原理まで、すごく人物が“立体的”で生きてる感じがするんですよね。

雑誌では驚きの展開になっているんですが、さすがにネタバレすぎて書けません。
柔道ものとしてのアツさはもちろん、人間ドラマとしても惹かれる佳作
もんすげー好きです。w


野村宗弘「とろける鉄工所」(講談社)


広島の小さな鉄工所を舞台にした、溶接工の世界を描いた作品。

紹介記事→野村宗弘「とろける鉄工所」で、とろける溶接の世界を堪能せよ!

「イブニング」掲載時からけっこう好きだったんですが、コミックスが発売されるや、あちこちから絶賛の声が上がってビビリました。w
地味な作品ですが、やっぱりちゃんと見ている人がいるんですね。

このまんがを読んでから、町で溶接作業をしてたら「じ~~っ」と見ちゃいます
遠くから見ててもすげー目がチカチカするので、作業している人はいかばかりでしょう。
目玉が焼けるというのもわかります。w
職人さんはスゴイです、頭が下がります。


施川ユウキ「12月生まれの少年」(竹書房)


読書好きの空想少年・くんの、ちょっとかわった毎日を描いた4コマまんが作品。

紹介記事→施川ユウキ「12月生まれの少年」でよみがえる、少年のころ見た世界

子供のころに持っていた“感性”って、常識にとらわれない分、すごく自由で面白いと思う。
子供の描く絵ってホントに無茶苦茶で楽しいよね。
でも知識を得たり、経験を積むうちに“固定観念”にとらわれて、自由さを失っちゃうことが多いんですよ。

そんな“子供のころの感性”が作品として読める作品
これはホントに面白いです!!
読んでると“子供のころの感覚”がよみがえってくる感じ。
すごく懐かしい気持ちが残りました。

心にうるおいと柔軟性が欠けてるかな!? と思う人は読んでみるとイイと思う。
すっごく自由になれますよ、きっと。


辻田りり子「笑うかのこ様」(白泉社)

笑うかのこ様 1 (1) (花とゆめCOMICS)

どこのグループにも属さず、単独行動をとる女子・苗床かのこは“完全なる傍観者”として、クラスメイトの行動を観察していた。
愛憎劇や思春期の自意識過剰…クラスメイトの観察を記録したノートをみながら、ほくそ笑むかのこだったが…!?

紹介記事→辻田りり子「笑うかのこ様」がつむぐ、“完全なる傍観者”の物語

上から目線でクラスメイトを分析してバッサバッサと斬りまくるかのこ節は、“ピーコのファッションチェック”も真っ青の痛快さ。
だけど“傍観者”でいるのは、ホントは淋しいこと…。
ソコがちゃんと描けているのが、この作品のいいところです。

“お話”としてしっかり読ませる作品を描ける新人さんとして、期待しています。
公式ブログによると、2巻が2月5日に発売とのこと。
こいつぁ楽しみですね!!

辻田りり子のああでこうでそう(辻田りり子ブログ)


とよ田みのる「FLIP FLAP」(講談社)

FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)
FLIP-FLAP (アフタヌーンKC)
posted with amazlet at 08.12.31
とよ田 みのる
講談社

「普通」な生き方をしていた深町くんは、高校最後の日、変化を求めて片思いだった山田さんに告白する。
だが、付き合う条件として提示されたのは「ピンボールでハイスコアを出すこと」だった!!

紹介記事→とよ田みのる「FLIP-FLAP」が教えてくれた、“本気”のかっこよさ

シューティングでもRPGでもそうだけど、雑音が聞こえないほど集中している時間って、すごく幸福な時間だと思う。
そこにあるのは自分とゲームのみで、心配ごとも、嫌なこともそこにはない…。
日常生活では、そんな集中することってなかなかないんですよね。

いまは仕事が忙しくてゲームに熱中する時間がないけど、読むとゲームに熱中していた“あのころ”を思い出します
世界にボクとゲームしかない…そんな“幸福な時間”をまたいつか体験してみたいものです。


ヒガアロハ「しろくまカフェ」(小学館)


カフェのマスター・しろくま君が繰り出すダジャレのトボケた味わい。
そして常連客であるパンダ君の絶妙なかけあいが楽しいギャグまんが

ペンギン君やグリズリー君など、いろんな動物が登場してカワイイんだけど、それだけじゃない。
少ない線でありながら、動物の特徴をしっかりとらえている“描写力”がスゴイ

中央から左右に分かれるグリズリーの毛並み、頭の形が正確に描かれてる、とクマ好きの知人も絶賛!!
その方によると、同じクマでもパンダはアゴが発達しているから下ぶくれのシルエットになるんだけど、しろくまとかグリズリーは違うんだそうです。
同じクマでも、ちゃんと意識を持って的確に描きわけていることに感心してました。

しかも、リアルなんだけど、カワイイんですよ。
リアルっぽさと可愛さが両立するのって、実はムズカシイことだと思うのですよ。
あまりメジャーな作品じゃないんですが、クマ好きの方はぜひ、読んでいただきたい作品です。



(次点)
上の10タイトルには惜しくも入らなかった“おすすめ作品”です。


釣巻和「くおんの森」(徳間書店)紹介記事

今井哲也「ハックス!」(講談社)紹介記事

松田奈緒子「少女漫画」(集英社)
“少女まんが”を心の支えとして生きる女性たちを描いた感動オムニバス。名作まんが好きには特におすすめ。

Boichi「HOTEL」(講談社)
紹介記事

佐原ミズ/孔枝泳「私たちの幸せな時間」(新潮社) 紹介記事

谷川史子「おひとり様物語」(講談社) 紹介記事

宇佐悠一郎「放課後ウインド・オーケストラ」(集英社) 紹介記事

井上智徳「COPPELION」(講談社) 紹介記事

島袋光年「トリコ」(集英社)
 
片山ユキヲ「空色動画」(講談社)
今井哲也「ハックス!」とともに紹介されることが多い、アニメを作ることを扱った作品。あわせて読むとイイ感じです。

竹本真「サンスパ」(講談社)
紹介記事

神尾葉子「まつりスペシャル」(集英社) 紹介記事

渡辺航「弱虫ペダル」(秋田書店) 紹介記事


次点も含めて、合計23作品が2008年のおすすめ作品です。
機会があれば、ぜひお手にとって読んでいただきたい作品ばかりです。
もしそれが、あなたのかけがえのない一冊になれば、ボクとしては最大の幸福です。

2009年も地味ながらコツコツと、よいまんが作品を紹介したいと思っています。
来年もよろしくお願いいたします。
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