新刊・旧刊をふくめた、まんがレビューblog。 その他、まんがに関すること。 
 
 

都戸利津「環状白馬線 車掌の英さん」は、人と人との結びつきが美しい物語

乗った人とおなじ数の“人生”を乗せて走る“電車”
街と街をむすび、その営みはやがて人と人とを結びつけていく…。

そんな“人と人との結びつき”を見守る、ひとりの車掌の物語
です。

【あらすじ】
市内を循環する“環状白馬線”に乗っているのは、車掌の英(はなぶさ)さん
一見、ツンケンしているが職務に忠実。
彼はマジメで、ちょっとガンコなだけなのだ。
そんな彼の電車に乗ると、幸せになるという噂があって…。

【カット】
車掌の英さん01
都戸利津「環状白馬線 車掌の英さん」(白泉社)

たくさんの客が乗車する“環状白馬線”。
車掌の英さんは、明るく積極的に客にサービスする…わけじゃない。
あくまで“車掌”として、プロフェッショナルに接するのだ。
それはどんな客に対してもかわらない

英さんに恋して、彼に会うため遠まわりの電車で職場に通う女性。
だが何十回会っても、英さんは彼女の行き先を“覚えない”。
いや、覚えていても聞くのだ
「どちらまで?」
“初めてでも毎日でも、同じ「お客さん」”…英さんのポリシーであり、彼流の優しさなのだ。

結局彼女の想いはとげられなかった。
でも電車に乗りつづけたことで、街を好きになれた。
そして彼女には新たな“出会い”が…!!


英さんは迷ってる人の背中を押さないし、元気づけもしない。
ただ“車掌”として接する。
同じ電車に乗り、同じ時をすごすのは、たとえ誰であっても“お客さん”だからだ
“お客さん”に余計な口出しをするべきじゃない。
でも“見守る”べき相手なのだ。

出会いと別れは同じだけあるが、一番多いのは“出会わない”だ。

(作中より引用)

人生を“電車”で例えると、いまボクらの周りにいる家族や友人は“同じ電車に乗った”人たち。
億をこえる人々のなかで、幸運にも“出会えた”人たちだ

英さんは、幸運にも“お客さん”として出会った人たちに、いつもとかわらぬ優しさで接し“見守る”のだ。
彼の“車掌”としての本分を逸脱しない優しさは、“触媒”のように“お客さん”に変化をもたらしていく…。

それぞれに生き、結びついていく人々。
“車掌”として静かにそれを見守る、英さん。

「英さんの電車に乗ると幸せになれる」という噂も、それとは気づかせない“優しい見守り”からきているのかもしれない。

英さんの乗る“幸せ行き”電車の乗客を描いた物語。
人と人との出会いが、結びつきが美しい物語です。
車掌の英さん02

車掌の英さん00
関連記事
   23:06 | Trackback:0 | Comment:0 | Top

Comment







(編集・削除用)


管理者にだけ表示を許可

Trackback

http://mangabito27.blog50.fc2.com/tb.php/82-8e712dd0
 
 
プロフィール

hebitaro

Author:hebitaro
「ジャンプ」読むのに1時間!!
遅読のまんが野郎です。
新刊・旧刊とわずレビューを書いていきますので、よろしくお願いします!!

→このブログについて

Web拍手↓
拍手する
いただけると嬉しいです。

拍手コメントへの返事は↓
・拍手コメント返事(2017)・拍手コメント返事(2016)
・拍手コメント返事(2015)
・拍手コメント返事(2014)
・拍手コメント返事(2013)
・拍手コメント返事(2012)
・拍手コメント返事(2011)
・拍手コメント返事(2010)
・拍手コメント返事(~2009)

アマゾンストアも営業中!!
まんが人書店

カテゴリ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
Amazon検索
カウンター
ブックオフ オンライン
ブックオフオンライン
バンダイチャンネル
バンダイチャンネル
フリーエリア
 
Amazon student
Amazon
楽天ブックス
楽天ブックス
当ブログ注目記事
Twitter
検索フォーム
当ブログ オススメ作品
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム
Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

QRコード
QRコード