新刊・旧刊をふくめた、まんがレビューblog。 その他、まんがに関すること。 
 
 

伊図透「ミツバチのキス」が描く、能力者ゆえの孤独と光

過去、現在、未来…。
触れるだけで、その人の“すべて”が視える
視えてしまう

…そんな能力をもった少女の物語である。

【あらすじ】
触れるだけで、その人の“すべて”を視ることができる少女・草野慧
子供のころから能力ゆえに周囲から孤立していた彼女は、“真救苑”なる教団に居場所を見つける。
だが、結局は金と権力のために能力を利用される日々…。

意を決して教団を脱走したは、追われる身となる。

やがて教団だけではなく、国の情報機関までもが彼女を追いはじめる…!!

【カット】
ミツバチのキス01
伊図透「ミツバチのキス」(1)(双葉社)


誰でも一度は人の心を覗いてみたい、なんて思ったことはあるだろう。
でも、触るだけで否応なしに過去から未来まで、“すべて”が視えるとしたら。
忌まわしい過去から、死の瞬間までもが…視える。

もし友だちの“死の瞬間”など視てしまったら…助けたいと思うだろう。
…たとえ変人あつかいされたとしても。

慧はそうして傷つき、孤独になっていった。

誰にも触れたくない触れられたくない
想像を絶する“孤独”。

この孤独に寄り添ったのは、彼女を追う立場の者だった。

その名は、駿河。
国の情報機関で働く彼は、国益のために慧を追っていた。
だが駿河は、知れば知るほど慧の孤独に共感をおぼえていく。
駿河自身、家族との辛い別れを経験し、こころに大きな穴を抱えていたのだ。

逃亡の果て、ついに慧は捕らえられる。
闇で閉ざされそうになった彼女のこころを救ったのは、駿河だった――。


ラスト近く、にこやかな慧の笑顔が印象的だった。
作品を通じて、つねに孤独苦悩の表情で描かれてきた、慧。
その笑顔は、闇に光る星のような笑顔で…。

忘れられないシーンとなった。


生理的な不快感すら感じる、慧が“視”る瞬間のビジュアルイメージ
ひとりの少女の孤独を、地に足をつけた表現で描いたストーリー。

新人とは思えない作品の“安定度の高さ”に驚いた。

次巻をふくめ、今後を見守っていきたい作家のひとりである。
要チェック!!

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